『ダンダダン』第2期オープニングテーマ アイナ・ジ・エンド「革命道中」が1位!音楽評論家・冨田明宏が夏アニメランキングを明晰解説
株式会社第一興商は、DAMにおける2025年夏クール放送・配信のアニメ主題歌を対象としたカラオケランキング調査を実施しました。
アニソン界の権威である音楽評論家・冨田明宏氏が夏アニメランキングを解説します。
■音楽評論家・冨田明宏氏による夏アニメ主題歌ランキング解説
人気&話題のシリーズ続編が乱立した夏クール・アニメ。その中でも特に注目を集めたのは『ダンダダン』第2期であり、やはり1位はアイナ・ジ・エンド「革命道中」がかっさらった。“絶唱タイプ”のシンガーであるアイナ・ジ・エンドが表現力豊かに歌い上げたこの曲は、現在世界的にリバイバルが巻き起こるドラムンベースを主体としたサウンドに、「ダンダンダダダン」といったキャッチーな投げ込みコーラスも楽しいポップナンバーに仕上がっており、アニソンとしての完成度だけではなく“歌いたくなる”要素や“みんなで盛り上がれる”要素もたっぷり盛り込まれている。
2位は海外でも高い評価を獲得した問題作『タコピーの原罪』オープニングで、あのちゃん自身が作詞・作曲を手がけたことでも話題となった「ハッピーラッキーチャッピー」。深刻な社会問題をテーマとして扱う本作をダイレクトに表現した歌詞と、転調を繰り返しながらサビで絶頂を迎えるエモーショナルな構成は、カラオケで熱唱したい若年層からの支持が高そうだ。
数々のヒット・アニソンを手がけてきたVaundyのような人気J-POPアーティストや、初のアニメタイアップに挑戦したELLEGARDENなどの台頭が著しいランキングの中で、ひときわ異彩を放つのは、4位『えぶりでいホスト』主題歌のえぶホスPlayers「えぶりでいホスト」。ゴールデンボンバーの鬼龍院翔が手掛けた超絶アッパーでハイテンションなコール飛び交うユーロビートナンバーは、人気男性声優たちのパフォーマンスと相まって「女々しくて」を上回るほどの中毒性を誇る。テレビサイズ30秒という潔さもさまざまなシーンで重宝されているのかもしれない。
個人的な注目曲は28位『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』主題歌に起用されたキャンディーズ「銀河系まで飛んで行け!」。伝説のアイドルソングをカバーではなく原曲をそのまま起用というケースは珍しく、発表から48年の時を経て”アニソン化”とは異例中の異例。アニソンの定義が日々拡張されていく、そんなアグレッシブかつスリリングな状況も垣間見えるランキングとなった。
■DAM 2025年夏アニメ主題歌 カラオケランキング TOP50