帝京平成大学人文社会学部観光経営学科の学生は、東京で関西の観光・地域イノベーションに取り組んでいる。2024年度のPBL(課題解決型学習)授業「観光産業体験演習Ⅱ」の一環として、神戸市東灘区の岡本で実習を展開。岡本実習では、まちあるき、レジェンドの話を聞く会、フィールドワークなどを行った。12月には学生案の公開講評会を開催し、2025年3月に「まちのこえ 神戸岡本手帖」を刊行。
帝京平成大学観光経営学科では1年次の授業「観光産業体験演習Ⅱ」の中で、岡本商店街と連携したPBL(Project Based Learning/課題解決型学習)を展開。"解答のない分野にいかに挑戦するか"に取り組んでいる。
授業では岡本商店街と連携し、10月には学生16名(中国・ベトナムからの留学生5名含む)が岡本実習に参加。商店街理事会にて学生案の提言、まちあるき、レジェンドの話を聞く会、フィールドワークなどを行った。
こうした交流を経て、まちの記憶を記録した「まちのこえ 神戸岡本手帖」を成果物として制作。一連の活動には、シオヤプロジェクト(神戸市垂水区)のサポートを受けている。12月6日には東京と神戸をオンラインでつなげた公開講評会「まちのこえをつなぐ」を実施し、学生が途中経過を発表した。
公開講評会の冒頭では、人文社会学部の藤川健一副学長が、授業を通して岡本を身近に感じとる機会が設けられていることに対して、感謝の意を述べた。また、「生まれ育った環境とは異なる地域に対して貢献できるのか不安もあるが、人工知能では代替できない人との交流の結果、新しい風土、文化、まちでみつけたものを蓄積していくことで、共に積み重ねていけるのではないか」と話し、この取り組みが将来の岡本サテライトキャンパス設置に向けたものであることも共有された。
続く趣旨説明では、同授業の担当者である観光経営学科の狩野朋子教授が「学生案に対する率直な意見や批判をいただくことで、講評会を、制作物を共に作る場にしたい」と述べた。その後、留学生を含む学生が制作物の途中経過を発表。学生が考える岡本と地域の方たちが考える岡本の差異について議論ができ、有意義な講評会となった。
閉会の言葉では、岡本商店街振興組合の西村和也理事長が、「2025年は同商店街が40周年を迎えるタイミングであり、岡本の記憶を記録する『岡本手帖』に期待している」とコメント。最後に観光経営学科の境健学科長が「解答のない分野に挑戦する」ことの意義を述べ、締めくくられた。司会は同授業担当者である小室譲講師が行った。
「まちのこえ 神戸岡本手帖」(2025年3月15日刊行)は、岡本商店街と地域のみなさまにもお届けする。
●帝京平成大学 文社会学部 観光経営学科
https://www.thu.ac.jp/univ/modern_life/sm_index
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