2025年1月29日
独立行政法人情報処理推進機構
データ利活用・データスペースガイドブック第2.0版を公開
~「データ提供者」側のメリットや手順を追加して改訂~
独立行政法人情報処理推進機構(IPA、理事長:齊藤裕)は、一般的なデータ利活用だけでなく、異なる組織・異業種間でデータを共有する「データスペース」の利用手順やその内容を解説した「データ利活用・データスペースガイドブック」を改訂し、第2.0版として公開しました。
URL:
https://www.ipa.go.jp/digital/data/data-space.html
■背景
本書は、2024年11月に公開した「データ利活用・データスペースガイドブック第1.0版」(注釈1)の改訂版です。第1.0版は、「データ利用者編」として、事業にデータを利活用したい者を「データ利用者」と定義し、組織における活用までの具体的な手順、経営層や担当者が「すべきこと」を8つのフェーズに分けて解説しました。
本日公開した第2.0版では、データを提供したい者を「データ提供者」と定義し、データを提供するために経営層や事業部門やIT部門が「すべきこと」を第1.0版と同様に8つのフェーズに分けて解説しています。
「データ提供者」が提供するデータは、「データ利用者」に利活用されることで、社会変革や新たな価値創造の源泉となりえるだけでなく、データ提供者にもメリットをもたらします。本書では、想定事例をもとにデータ提供によるデータ提供者のメリットの例を以下のように挙げ、解説しています。
✓「データ提供者自身における自組織事業コスト削減の実現」
✓「新ビジネスの機会創出」
✓「業界全体の成熟、発展への寄与」
✓「社会課題の解決」
本書の章立ては次のとおりです。
■本書の章立て(目次)
第2部「データ提供者編」
第 9章. 経営戦略策定フェーズ
第10章. IT戦略・企画策定フェーズ
第11章. データ提供準備フェーズ
第12章. データ検索フェーズ
第13章. 契約フェーズ
第14章. データ利用アプリケーション開発フェーズ
第15章. 運用フェーズ
第16章. 評価フェーズ
(注釈) 第1章~第8章は第1部「データ利用者編」です。
図1. 全体プロセス(簡略版)
IPAは、本書を通じて多くの組織がデータの持つ可能性を理解し、社会全体で積極的なデータの提供と利活用が推進されることを期待しています。
「データ利活用・データスペースガイドブック第2.0版」は、IPAの公式ウェブサイトからダウンロード可能です。
https://www.ipa.go.jp/digital/data/data-space.html
(注釈1)「データ利活用・データスペースガイドブック第1.0版を公開」
https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2024/press20241113.html
■参考資料
・データスペース入門
https://www.ipa.go.jp/digital/data/data-space.html
・データスペースアカデミー
https://www.ipa.go.jp/digital/data/data-spaces-academy.html
・DX実践手引書
https://www.ipa.go.jp/digital/dx/dx-tebikisyo.html