滋賀県東近江市にあるレトロな雰囲気のほんまち商店街に佇む「パンカフェＫＯＫＯＮ」は、他府県からもお客さんが訪れる人気店。２０１７年のオープン以来、大盛況で、コロナ禍でも客足が衰えることはありません。店を切り盛りするのは、オーナーの吉田健一郎さんと克代夫妻。大手のパン屋さんで働いていた克代さんがその経験をいかして独創的なパンを作り、健一郎さんはパンランチ以外のフードメニューを担当しています。

 

２０１５年に結婚した健一郎さんと克代さんは、２０１７年に“地域おこし協力隊”として東近江市に移住しました。ミッションは「お店を立ち上げ、商店街を盛り上げること」。地元の人たちの優しさにふれ、住みたくなったという２人は感謝の思いをカタチにしたいと、それまでシャッター街だった商店街で次々とイベントを企画し、活性化を図ります。コロナ禍の影響を受けたこの夏も、車を使ったドライブスルーイベントを行い、わずか１時間で料理は完売。夫妻が商店街に希望を与えているのです。

  しかし、コロナ禍で多くの店が閉店。２人が大好きだった評判の和食店も７月に看板を下ろしてしまいました。当時の料理長、飯塚さんは皇室に料理を献上したこともある腕利きの料理人。健一郎さんには飯塚さんの気持ちが痛いほどわかる経験がありました。そこで、「ＫＯＫＯＮ」の２号店として和食店を立ち上げ、飯塚さんを料理長として迎えたいと提案。話し合いは一気に進展し、年末のオープンを目指し、動き出しました。

　健一郎さんは２号店の計画を常連さんに発表する試食会を企画。準備に奮闘する吉田さん夫婦と飯塚さんに密着します！ ※写真使用の際は「（ｃ）ABCテレビ」表記をお願いします。