「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」世界文化遺産登録3周年記念展を開催 遠ざかる「世界」、キリシタンが待ち望んだ「世界」

株式会社ゼンリン

-古地図と潜伏キリシタンの信仰用具-

 ゼンリンミュージアム(福岡県北九州市、館長:佐藤渉)と長崎県(本庁:長崎県長崎市、知事:中村法道)は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が、世界文化遺産に登録されて3周年を迎えることを記念し、古地図・信仰用具等約40点を展示する記念展『遠ざかる「世界」、キリシタンが待ち望んだ「世界」』を、2021年10月20日(水)から、長崎、福岡、東京の全4会場で開催します。なお、福岡県内ではゼンリンミュージアムを会場とし、2022年1月5日(水)~2022年2月13日(日)までの期間に開催します。

■概要
 本記念展では、大航海時代の古地図に描かれた日本の姿や、キリシタン大名とキリスト教の関わり、潜伏キリシタンの密かな祈りを物語る信仰用具などを中心に紹介します。

~展示構成~
第1章 大航海時代とキリシタン大名
第2章 遠ざかる世界と潜伏キリシタンの祈り
第3章 再び出会った世界と日本
▲ブランクス/モレイラ「日本図」1617年 ゼンリンミュージアム所蔵

■会場
【長崎会場】   
会期:2021年10月20日(水) ~ 2021年11月14日(日) ※会期中無休
場所:長崎歴史文化博物館2階 特集展示室(長崎市立山1-1-1)

【大村会場】 
 会期:2021年12月4日(土) ~ 2021年12月24日(金) ※月曜休館
 場所:大村市歴史資料館 企画展示室(長崎県大村市東本町481)

【北九州会場】 
会期:2022年1月5日(水) ~ 2022年2月13日(日) ※月曜休館
場所:ゼンリンミュージアム(福岡県北九州市小倉北区室町1-1-1リバーウォーク北九州14F)

【東京会場】   
会期:2022年2月19日(土) ~ 2022年2月27日(日) ※会期中無休
場所:Bunkamura ギャラリー(東京都渋谷区道玄坂2-24-1)

■留意事項
今後の新型コロナウイルス感染症の状況により、会期を変更する場合がございます。最新の情報や当館の感染予防対策については、WEBサイトをご確認ください。
【関連リンク】ゼンリンミュージアム https://www.zenrin.co.jp/museum/

■記念展概要
【テーマ】
第1章.大航海時代とキリシタン大名

ポルトガル船の来航によって世界と日本は大きく近づきます。商人や宣教師がもたらす情報によって、「ジパング」の情報はヨーロッパへ伝えられ、精緻な地図も作られるようになります。日本に伝わったキリスト教は、大村純忠らキリシタン大名に保護され全国に広まりました。

第2章.遠ざかる世界と潜伏キリシタンの祈り
江戸幕府による禁教と海禁政策によりポルトガル船が追放されると、地図に描かれる日本の情報も乏しくなっていきます。宣教師も不在となる中で孤立した日本のキリシタンは、自分たちだけで信仰を継承することとなり、独特の信仰形態が育まれました。

第3章.再び出会った世界と日本
幕末、2世紀ぶりに日本が開国すると、再び世界と日本は出会います。キリシタンも世界に例をみない孤立を経て宣教師と再会し、新たな信仰用具がもたらされました。

【展示品の一例】
▲プトレマイオス/フリース「大韃靼図」1522年 ゼンリンミュージアム所蔵
 
▲オギルビー「長崎図」1670年 ゼンリンミュージアム所蔵
 
▲お水瓶 平戸市生月島堺目集落伝来 平戸市生月町博物館・島の館蔵 画像提供:平戸市
▲「ハンタマルヤ像(マリア観音像)」 中国製 17-18世紀 長崎市三重地区樫山集落伝来 長崎市外海歴史民俗資料館蔵

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