カードの数字やサイコロの目、暗証番号や結婚記念日、初恋の人の名前など、本人以外は知りえない情報を相手の脳に潜り込んで読み取る驚異のマジック。それが“ブレインダイブ”です。超能力のようですが、れっきとしたマジック。これを考案したのが新進気鋭のマジシャン、新子景視さん。テレビにも出演するなど、ブレインダイブで人気を博しています。

  　新子さんは和歌山県生まれ。小学４年生の時に母親が見せてくれたカードマジックに興味を持ち、そこからマジックにハマりました。中学、高校、大学とマジックを続けていましたが、卒業後は普通に就職しようと考えていた新子さん。ところが、ゼミの教授の一言でマジシャンを目指し、マジックの本場、ラスベガスで腕を磨いたのです。

    　帰国後、ブレイクダンスやジャグリング、マジックなどの演技で言葉を使わずに物語を演じるパフォーマンス集団「ギア」のオーディションを受け、合格。プロの道を歩み始めます。そのなかでブレインダイブを考案。「そこには関西人気質があった」と、新子さんが誕生秘話を紹介します。


  　ブレインダイブが評判を呼び、テレビにも出演するようになった新子さん。しかし、コロナ禍で舞台やマジックの公演が次々と中止に追い込まれました。
　生でマジックを披露できなくなってしまった新子さん。相手との会話や接触で成り立つマジックを封印し、これまでにないソーシャルディスタンスを保ったマジックに挑戦。いったい、どんなパフォーマンスを披露するのでしょうか？　さらに、昨年は上演中止になってしまった初挑戦の演劇舞台が、この夏、上演決定。千穐楽はどのような舞台になるのでしょうか？
　コロナ禍のなか、奮闘する新子さんの日々に密着します！