カンボジア王国における超高圧地中送電ケーブルの受注

古河電気工業株式会社

~首都プノンペン市の送配電網増強に貢献~

● カンボジア王国、首都プノンペンにおける電力の安定供給と、同国の経済発展に貢献

 古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:小林敬一)は、カンボジア王国においてカンボジア電力公社(Electricité du Cambodge:EDC)により実施される「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業(フェーズ2)(第二期)」における送電網構築事業を、電力プラントのEPC事業を営むマレーシアのペステック社と協働で受注しました(受注金額約40億円)。

■背景
 カンボジア王国の首都プノンペンは同国内電力需要の約7割を占めていますが、拡大する電力需要に供給が追い付かず、その安定供給が課題となっており、早急な電力設備の増強が求められています。その様な状況の中で、電力の安定供給を目的とした「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業」のうち、第一期に続く第二期の整備事業が実施され、送変電・配電設備の導入がJICA(国際協力機構)による円借款事業(ODA)として行われます。第二期事業は、既に実施された第一期と比較して、送電容量の点でより規模の大きな案件となっております。
当社は本事業の遂行により、カンボジア王国、首都プノンペンにおける電力の安定供給と、経済発展に貢献いたします。また、本事業は送変電・配電設備の送電ロスを削減することで、気候変動緩和に資することが期待されます。

■内容
 今回当社は、変電所間を結ぶ約9km×2回線(延べケーブル長約54km)の超高圧地中送電ケーブル(230kV 架橋ポリエチレン(XLPE)絶縁ケーブル)の供給、ケーブル端末部および中間接続部の供給、ならびに端末部および中間接続部の組立工事を担当し、ぺステック社が22kV配電線網建設全般、超高圧地中送電網にかかわる土木工事およびケーブル布設工事を担当します。230kV地中送電線路は同国では初めて採用される、同国での最高電圧のケーブルシステムとなります。
 また、工事中の交通渋滞や地域住民の生活への支障を避けるため、開削管路方式が採用され、ケーブルがほぼ全長にわたり管路に布設されることも本件の特徴です。当社の超高圧ケーブルにおける長年にわたる安定した製造、布設実績が評価され、今回首都プノンペン中枢部における基幹インフラを受注しました。
 

※首都プノンペン(赤個所:本案件地区)

■古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。
古河電工グループのSDGsへの取り組み
https://furukawaelectric.disclosure.site/ja/themes/182

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