ドローン用シリーズハイブリッドシステムの開発に着手
~バッテリー単独方式に代わる電源ユニットの実現を目指す~
ヤマハ発動機株式会社は、当社の産業用無人ヘリコプターFAZER(フェーザー)のエンジンを応用したドローン用シリーズハイブリッドシステムの開発に着手しました。また、ドローン用シリーズハイブリッドシステムの試作モデル(シリーズハイブリッドコア)を大型のドローンに搭載し、実証試験を行いました。エンジンとモーターの両方で多くの技術と製品をもつ当社が、エンジンを「動力」ではなく「電源供給ユニット」として使うシリーズハイブリッドシステムにより、バッテリー単独方式に代わる電源ユニットの実現を目指します。
シリーズハイブリッドとは、エンジンで発電機を駆動し、発電した電力でモーターを駆動させる方式です。産業用無人ヘリコプターFAZERに搭載されている400cc / 4ストロークガソリンエンジンは、当社の長年の産業用無人ヘリコプター事業の実績に裏付けられた信頼性の高いもので、この技術を活用した新たな電源ユニットは、航続時間の観点から、バッテリー単独方式に代わる手段として重要な役割を果たすと考えています。
今年3月に実施した実証実験は、軽量化が非常に重要な要素となるドローンにおいて、最小限の部品構成で実現できるハイブリッドシステムの検証という位置づけで行いました。
当社では、今後も未来のドローン社会の実現に向けて、軽量で高性能のドローン用シリーズハイブリッドシステムの開発を継続していきます。
なお、このシリーズハイブリッドコアを、2021年6月14日~16日に千葉県の幕張メッセで開催される「Japan Drone 2021」に出展します。
ドローン用 シリーズハイブリッドコア コンセプト
【シリーズハイブリッドシステム実証試験の様子】