神田外語大学・日本研究所 松田清客員教授の新著『京の学塾(まなびや) 山本読書室の世界』が2月9日発売 儒医四世代にわたる豊かな教養世界・幕末維新の激動をよみがえらせる

神田外語大学

神田外語大学(千葉市美浜区/学長:宮内孝久)日本研究所・客員教授松田清氏の新著『京の学塾 山本読書室の世界』が2020年2月9日(日)に発売されます。同書は、松田氏が2011年から研究を始めた、京都の本草漢学塾「山本読書室」の学風を伝える貴重資料、明治維新のキーマン岩倉具視関係史料を、カラー写真366点とともに解説しています。  京都市下京区にあった学塾山本読書室(1784~1903)は、西本願寺18世文如上人の学問掛であった儒医・山本封山(ほうざん)(※1)(1742-1813)の書斎「読書室」をルーツとし、博物学者小野蘭山門人の山本亡羊(ぼうよう)(1778-1859)、その子山本榕室(ようしつ)、山本章夫(あきお)と四世代にわたり、江戸から明治まで120年間続きました。  松田氏は、山本家ご子孫より読書室旧跡の土蔵調査を依頼され、調査を進めたところ、江戸時代から明治時代の山本読書室の書簡・諸記録、動植物・鉱物標本、博物画、書画類、漢学教育史料、岩倉具視関係幕末維新資料、岩倉使節団に随行した山本復一(またいち)(1840-1912)の手記(北米渡航時の貴重な資料)など、約7,000件が発見されました。  山本読書室で学んだ人々がいかに豊かな教養世界に生きていたか、読書室資料の存在と価値を是非、多くの人たちに伝えたいという思いから、松田氏は2015年4月から1年間、京都新聞紙上にコラム記事を連載しました。  今回、書籍化にあたり、木村蒹葭堂(1736~1802)の山本亡羊あて書状、徳川慶喜・和宮の哀訴状原本、西南戦争密信・暗号表、岩倉具視あて木戸孝允書状、富岡鉄斎画高士採薬図など貴重資料10点を、あらたにカラー写真とともに詳説しました。 (※1)山本封山... https://ja.wikipedia.org/wiki/ ◆書籍情報 ・書 名: 京の学塾(まなびや)山本読書室の世界 ・著 者: 松田 清(まつだきよし) ・発 行: 京都新聞出版センター ・価 格: 2,700円+税 B5変型判176頁 ・発 売: 全国書店 ・発売日: 2020年2月9日(日) ・初 版: 1500部 (ISBN:978-4-7638-0729-8 C0021) ◆著者情報 [著者略歴]  松田 清(まつだ きよし)  1947年 愛知県春日井市生  名古屋大学文学部(仏文学専攻)卒業 京都大学人文科学研究所助手  高知大学人文学部助教授  京都大学教養部助教授 同総合人間学部教授 同人間・環境学研究科教授 京都外国語大学教授を経て現在神田外語大学日本研究所客員教授  京都大学名誉教授  博士(人間・環境学) 【著書】  『洋学の書誌的研究』(1998第18回新村賞)  『国際日本文化研究センター所蔵日本関係欧文図書目録-1900年以前刊行分-』(共編1998)  『杏雨書屋洋書目録』(共編2006)  『佐賀鍋島家「洋書目録」所収原書復元目録』(2006)  『訓読豊後国志』(共編2018) 【論文】   「青地林宗訳ナポレオン伝『別勒阿利安設戦記』の典拠に関する書誌的考察」(2019)  「富岡鉄斎と山本読書室」(2019)ほか多数 ※本学から配信されるプレスリリースはSDGsに基づいた教育環境充実の一環として、UD(ユニバーサルデザイン)フォントで作成されています。  https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/news/52433/ ▼本件に関する問い合わせ先 学校法人佐野学園 学園広報部 関根勇人 住所:東京都千代田区内神田2-13-10 TEL:03-3258-5837 (平日 9:30~17:00) FAX:03-5298-4123 メール:media@kandagaigo.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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