相模女子大学(所在地:神奈川県相模原市南区、学長:田畑雅英)学芸学部生活デザイン学科の角田千枝教授は、日産自動車株式会社(以下、日産)からの受託研究として、夜間に道路を横断する歩行者の服装色と横断歩道の利用が、ドライバーからの「気づきやすさ」にどう影響するかを、VR(仮想現実)を用いて検証しました。
暗い色の服ほど「横断歩道を渡る」と気づかれやすく 高齢ドライバーは暗い服の歩行者に気づきにくい傾向も
8色の服装と横断歩道の有無を組み合わせた16条件で、若年者と高齢者の計44名が評価した結果、黄・白・赤の服は気づかれやすく、グレー・青・紫・黒は気づかれにくいことがわかりました。また、白以外のすべての色で横断歩道を渡る歩行者の方がドライバーに気づかれやすく、特にグレー・青・紫でその傾向が顕著でした。
警察庁の調査によると、2024年の歩行者の死者数937人のうち64%が道路横断中の事故で、横断歩道以外を横断した場合の死者数は、横断歩道を横断した場合の1.8倍にのぼります。
角田教授はこれまでも、日産自動車「交通安全未来創造ラボ」の特別研究員として、交通事故防止を目的に歩行者の服装色に着目し、ドライバーからの「気づきやすさ」について研究を進めてきました。今回は、その第3弾となる研究です。
8色×横断歩道の有無、16条件をVRで検証
【実験方法】
VRで夜間の道路を再現し、8色(白・グレー・黒・赤・黄・緑・青・紫)の服装と横断歩道の有無を組み合わせた16条件で検証。時速40kmで走行するドライバーが停止線で止まれる距離から、横断する歩行者を見る設定です。協力者は若年者24名(19〜25歳)と高齢者20名(60〜80歳)の計44名。
服装色・横断歩道の有無別「気づきやすい」と回答した人の割合
(出典:日産「交通安全未来創造ラボ」研究通信#13)
【主な結果】
・気づきやすさの順位は「黄・白・赤・緑・グレー・青・紫・黒」
・白以外の全色で、横断歩道を渡る歩行者の方が気づかれやすい
・青・紫・黒では、若年者は横断歩道の有無で差が明確だった一方、高齢者は差が小さく、加齢による「老人性縮瞳」の影響が考えられる
角田千枝教授 コメント
相模女子大学 学芸学部 生活デザイン学科 教授 角田千枝
本研究では、横断歩道の利用が歩行者の視認性にどのような影響を与えるのかを検証しました。その結果、明るい服装色はドライバーから気づかれやすいことに加え、暗い色や寒色系などの気づきにくい服装では、横断歩道を利用することで歩行者に気づきやすくなる傾向が確認されました。
視認性が落ちる夜間でも、横断歩道を利用するとドライバーから気づいてもらいやすくなります。特に暗い色の服を着ている時には、より意識して横断歩道を渡るようにしましょう。
また、ドライバーの方は、暗い環境では歩行者の上半身が見えにくいため、足元の動きや道路上の変化にも注意してください。
■研究の詳細:日産「交通安全未来創造ラボ」研究通信
#13「歩行者が横断歩道を利用するかどうかでドライバーからの見え方はどう違う?~服装色による視認性評価実験3rd stage~」(2026年9月7日公開)
https://www.nissan-global.com/JP/SUSTAINABILITY/SOCIAL/SAFETY/HELLOSAFETY/LAB/ACTIVITY/NEWS/202501
▼本件に関するお問い合わせ先
相模女子大学 広報事務局
米澤智子(ワンパーパス株式会社内)
住所:神奈川県相模原市南区文京2-1-1
TEL:080-5083-6834
メール:t-yonezawa@onepurpose-pr.com
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/