PHPの重大な脆弱性「PHP2shell」とは? 企業サイトが今すぐ確認すべきこと WACAが解説記事を公開

一般社団法人ウェブ解析士協会

修正版は10月21日に公開 適用状況の確認と管理体制の見直しが必要

WACA(一般社団法人ウェブ解析士協会)は2026年10月24日、同月21日に修正版が公開されたPHPの重大な脆弱性「PHP2shell」について、企業が確認すべきことを整理した解説記事を公開しました。自社のサイトは関係するのか、誰に何を頼めばよいのかと困惑する中小企業の経営者やウェブ担当者に向け、修正の適用状況の確認方法とウェブサイト管理体制の見直しどころを伝えます。

解説記事
PHPの重大な脆弱性「PHP2shell」とは? 企業サイトが今すぐ確認すべきことと取るべき対策
https://www.waca.or.jp/news/97819/

■背景
PHPはウェブサイトやウェブアプリの開発に広く使われているプログラミング言語です。2026年10月、認証を受けていない外部の攻撃者が不正なコードを実行できるおそれがある、2件の重大な脆弱性が発見されたため、PHPの開発チームは緊急アップデートを告知しました。世界中のウェブサイトに用いられているWordPressでもPHPが使われているため、WordPress本体の更新とは別にPHPの修正適用を確認する必要があります。
これを受け高市早苗首相は10月21日、Xで「皆様に、今夜に対応して頂きたい大至急のお願いです」として対策を広く呼びかけました*。このほかにも注意を喚起する記事や投稿がなされ、WACAを含む多数のサイトが緊急メンテナンスに入りました**。
しかしWACA関係者の実感では、WordPressを使っている自社のウェブサイトが危険なのか、そもそもPHPとは何か判断がつかず困っている事例が今回多くみられました。さらに、ウェブサイトの保守点検をしないまま何年も経過しているためPHPのバージョンがかなり古く、今回の修正を一度では適用できない事例もありました。放置すれば不正アクセスの危険性が高まります。サイトの一時停止はリスクを下げる手段ですが、ビジネスが止まります。

*高市早苗首相のX投稿(2026年10月21日付)https://x.com/takaichi_sanae/status/2112890642590564386
**GIGAZINE「ニコニコやpixivなど各種ウェブサイトおよびアプリがPHPの緊急パッチに対応するべくメンテナンス入り」(2026年10月21日付)https://gigazine.net/news/20261021-php-php2shell-maintenance/

 
■解説記事で伝えていること
  • 確認の第一歩:サーバー会社や管理会社に、自社サイトのPHPに修正が適用されているかを確認します。サイトが普段どおり表示されることだけでは、修正済みかどうかは判断できません。
  • PHP 8.1以前の場合:PHPプロジェクトの通常のセキュリティサポートが終了しています。提供会社による修正の有無を確認し、サポートされる環境への移行も相談します。
  • 管理体制の見直し:制作契約と保守契約の間にある空白を埋めます。更新情報を確認する人と作業する人、バックアップの保存先と復旧手順、異常時の連絡先を明確にします。
WACAは、セキュリティ管理をウェブサイト運営を支える日常業務と考えます。アクセスや問い合わせを増やす取り組みを続けるためにも、サイトを安定して利用でき、顧客の信頼を保てる状態を維持する必要があります。WACAは今後も、中小企業のウェブサイト管理とセキュリティ対策について、情報提供と支援を続けます。
 
一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)

ウェブマーケティングの知識・スキル習得の基盤となるウェブ解析。体系的に学べる環境、スキルの評価基準を設け、ウェブ解析に必要な知識や技術を身に付けられる資格が「ウェブ解析士」です。ウェブ解析やSNS、ウェブ広告などのデジタルマーケティングを学ぶ機会の創出、研究開発、関心を持つ人たちの交流促進、就業及びビジネスマッチング機会の創造、情報流通促進により、産業振興や社会教育を推進します。

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