奈良教育大学ESD・SDGsセンター、日本ユネスコ協会連盟、アクサ生命が協働し、書籍『災害を乗り越えるための新たな減災教育の提案』を10月5日に刊行
~過去の災害の教訓から未来を紡ぐ”ネットワーク型減災教育”とは?~
奈良教育大学ESD・SDGsセンター(所在地:奈良県奈良市、センター長:及川幸彦)、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟(所在地:東京都渋谷区、理事長:鈴木佑司)、およびアクサ生命保険株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長兼CEO:クリストフ・アヴネル)は、三者の共同監修・編集による書籍『災害を乗り越えるための新たな減災教育の提案―ネットワーク(N助)型減災教育の展開とその可能性』(教育出版)を、2026年10月5日(月)に刊行いたします。本書は、東日本大震災から15年となる今年、三者が12年にわたり継続してきた「アクサ・ユネスコ協会減災教育プログラム」を通じて蓄積された経験を基に、最先端の防災・減災の知見と、大学・企業・NPO・自治体・地域社会が連携する「ネットワーク型(N助)減災教育」の実践とその意義を紹介するものです。阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震、西日本豪雨、そして記憶に新しい能登半島地震、千葉・石川・富山・福井などの集中豪雨災害など、日本列島が直面する多様な災害の教訓を未来につなぎ、気候変動に伴う災害の激甚化に向き合う地域社会と人々に向けて、これからの減災教育のあり方に多くの示唆を提供する一冊です。
■ 本書刊行の背景と目的
近年、日本では、南海トラフ巨大地震の被害想定が見直されるとともに、気候変動による豪雨・台風などの気象災害、さらには能登半島地震や熊本地震といった大規模な地震災害が頻発しています。これにより、地域社会のレジリエンス(回復力)を高めることが喫緊の課題となっています。特に、未来の地域社会を担う子どもたちが自らの命を守り、地域の大人たちとかかわりながら郷土愛を育み、持続可能な社会を築くための行動を起こせるよう、減災教育の充実は不可欠です。
このような背景のもと、アクサ生命と日本ユネスコ協会連盟は、2014年から連携し、奈良教育大学ESD・SDGsセンターの及川幸彦教授をプログラムコーディネーターに迎え、全国の小・中・高等学校、特別支援学校等を対象とした「アクサ・ユネスコ協会減災教育プログラム」を企画、実行してきました。この12年間の活動を通じて、全国47都道府県の教員395名が研修プログラムに参加し、307校で地域と連携した減災教育を実践。114,040名の児童生徒や保護者、地域住民がその学びを体験しました。これらの豊富な実践事例とそこから得られた学びを広く地域社会に共有することで、学校教育を核として地域・社会全体に広がる減災教育が着実に根付いてきています。
本書は、この長年のプログラムで培われた豊富な経験と知見を体系化し、専門家による学術的分析を加えながら、学校の教員と児童生徒、大学、企業、日本ユネスコ協会連盟、NPO、自治体、地域住民、ユース(学生)など、多様なステークホルダーが協働する「ネットワーク型(N助)減災教育」の重要性と可能性を社会に提案します。これにより、一般の方々が「減災」への意識を高め、実践へと行動変容を促すことを目的としています。
■ 本書の主な特長と内容
- 「ネットワーク型(N助)減災教育」の全体像を体系的に解説
学校の教員と児童生徒、大学、企業、日本ユネスコ協会連盟、NPO、自治体、地域住民、ユース(学生)が連携する多層的な減災教育のモデルを、理論と実践の両面から解説。地域社会全体で災害に備え、乗り越える仕組みや実践の在り方を示します。
- 12年間の実践から導かれた「生きて働く学び」
阪神・淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震の教訓を踏まえ、ESD(持続可能な開発のための教育)やSDGsの視点を取り入れた先進的な減災教育プログラムの軌跡とその成果を紹介します。
- 全国各地の多様な実践事例を掲載
本書では、三重県鳥羽市立鳥羽小学校、北海道豊浦町立豊浦小学校、宮城県気仙沼市立階上小学校、同階上中学校、熊本県立熊本農業高等学校など、「アクサ・ユネスコ協会減災教育プログラム」に参加した307校の多様な事例の中から、全国10校における具体的な実践事例を詳細に解説。各地域の地形、想定される災害種別、校種などに応じた減災教育のヒントが満載です。
- 南海トラフ地震や気候変動に伴う災害への対応を提言
最新の災害リスクを踏まえ、東日本大震災など過去の災害の教訓を生かして、未来に向けてどのように減災教育を発展させていくべきか、具体的な方向性を示します。
■ 本書籍の構成(目次)
【はじめに】本著の趣旨とねらい(価値)
【第1章】災害の教訓を踏まえた新たな減災教育の提案
~ネットワーク型(N助型)減災教育の展開と可能性
【第2章】企業と大学、ユネスコ協会の協働による新たな減災教育プログラムの創出
~「アクサ・ユネスコ協会減災教育プログラム」の創設と発展
【第3章】N助型減災教育の推進 ~「アクサ・ユネスコ協会減災教育プログラム」の展開
【第4章】減災教育の実践からの学び~プログラム参加校の実践事例
【第5章】多様な主体の参画と協働(N助)による減災教育の推進
【第6章】災害の教訓を未来へつなげる
【おわりに】持続可能な社会を創る減災教育
■ 監修者・編集者紹介
及川 幸彦(おいかわ ゆきひこ) 地球環境学博士(京都大学)
奈良国立大学機構奈良教育大学教授、同ESD・SDGsセンター長、放送大学客員教授
2002年から教員及び指導主事として気仙沼市の学校を中心に地域や大学、政府、国際機関と連携してESDを推進する。2011年に発生した東日本大震災の際には、気仙沼市の学校及び教育委員会の管理職として危機対応にあたり、ESDの視点から教育再生・復興と防災・減災教育の改革に取り組み、その教訓を世界に発信する。その後、東京大学海洋教育センターを経て、2022年に奈良教育大学ESD・SDGsセンターに赴任し、現在、センター長としてESD国際シンポジウムや全国ESDステークホルダー円卓会議、各種のESD研修会やセミナー等を開催して、ESDナショナルセンターの構築をめざしてグローカルな視点で国内外での事業展開とネットワーク構築に取り組んでいる。国レベルでは、これまで日本ユネスコ国内委員会委員、ESD円卓会議議長など文科省や環境省等のESD/SDGs関連の委員を歴任して政府のESD/SDGs推進施策に貢献するとともに、日本ユネスコ協会連盟理事、NPO法人SEEDS Asia理事等を歴任し、民間や教育レベルでもESDや防災・減災教育の普及促進に努める。また、国際レベルでも、2014年「国連ESDの10年世界会議」(名古屋)や2015年「国連防災世界会議」(仙台)、2017年「ユネスコ・オタワ会議」(カナダ)、2021年「ESDに関するユネスコ世界会議」(ベルリン)等で日本のESDや防災・減災教育を世界に発信する。
鈴木 佑司(すずき ゆうじ)
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 理事長
法政大学名誉教授
東大法学部政治学科卒業、同大学大学院修士、オーストラリア・モナシュ大学政治学博士。インドネシア・インドネシア大学政治学部講師、マレーシア・マラヤ大学文学・社会科学部客員教授を経て東大教養学部講師、1983年より2015年まで法政大学法学部教授ロアメリカ・ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究院客員教授、オックスフォード大学ユニバーシティ・コレッジ客員教授、国連大学高等研究所客員教授、同研究所附属アジア・太平洋大学院サステナビリティ研究ネットワーク(PROSPERNet)議長。日本平和学会会長、日本政治学会理事、国際政治学会理事、国際平和研究学会理事、全米社会科学評議会委員。アジア太平洋ユネスコ協会連盟(AFUCA)会長、世界ユネスコ協会連盟(WPUCA)会長を歴任。現在日本ユネスコ協会連盟理事長。その他公益財団法人日本バリューエンジニアリング協会(SJVB)会長、日本生産性本部日本アカデメイア幹事、富士山世界文化遺産センター研究委員会委員、京都芸術大学平和構築研究センター評議員等を兼務。
アカデミックな専門はアジア太平洋、特に東南アジアの政治。主著に『東南アジアの危機の構造』勁草書房(アジア経済研究所研究奨励賞受賞作)、共著に『グローバリゼーションとグローバルガバナンス』法政大学出版局などがある。
安渕聖司(やすぶち せいじ)
アクサ生命保険株式会社会長 兼 アクサ・ホールディングス・ジャパン株式会社取締役
1979年、三菱商事(株)に入社。1999年、米国の投資ファンド、リップルウッドの日本法人立ち上げに参画。2001年UBS証券会社入社、マネージングディレクターを経て、2006年、GEコマーシャル・ファイナンス・アジアに入社、2009年、GEキャピタル・ジャパン社長兼CEOに就任。2017年ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社代表取締役社長に就任、2019年アクサ生命保険株式会社、並びにアクサ・ホールディングス・ジャパン株式会社代表取締役社長兼CEOに就任。2026年より現職。
社外活動としては、東京商工会議所常議員、公益社団法人経済同友会幹事、公益財団法人茂木本家教育文化財団理事、学校法人至善館理事、認定NPO法人ホームドア理事、一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ理事、国際NGOヒューマンライツウォッチ東京委員会委員などを務める。アウトスタンディングLGBTQ+ロールモデルリストの「トップ50アライ経営者」部門で、2020年から3年連続トップ10に選出され、2023年にはHall of Fameに入る。
1979年、早稲田大学政治経済学部卒、1990年、ハーバード大学経営大学院卒(MBA)。
■ 書籍概要
| タイトル: | 『災害を乗り越えるための新たな減災教育の提案―ネットワーク(N助)型減災教育の展開とその可能性』 |
| 監修: | 及川幸彦(奈良教育大学 教授/同ESD・SDGsセンター長) |
| 共同編集: | 安渕聖司(アクサ生命保険株式会社 会長)、鈴木佑司(公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 理事長)、上田和孝(新潟大学 准教授) |
| 執筆者: | 及川幸彦、上田和孝、安渕聖司、鈴木佑司、仁藤里香、稲垣郁子、木下結等、安田昌則、廣脇正人、長田真希子、市村俊幸、櫻井美佐子、鈴木麻衣子、輪湖みちよ、佐藤寿正、石丸幸勢、江島智和、相馬裕一、前田莉々加、大津山光子、大津山堅介、川田大登、北野結衣、苗代昇妥、木幡美幸 他 |
| 出版社: | 教育出版 |
| 刊行日: | 2026年10月5日 |
| 予価: | 本体2,500円+税 |
| 仕様: | B5判・224ページ |
| 販売場所: | 全国の主要書店、Amazonなどのオンライン書店 |
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■ 国立大学法人奈良国立大学機構奈良教育大学ESD・SDGsセンターについて
奈良教育大学は、日本で初めて「ユネスコスクール」に認定された国立の教員養成大学として、ESD(持続可能な開発のための教育)およびSDGsに関する研究や教育を推進し、「持続可能な社会の創り手」を育成できる教員や指導者の養成と研修に取り組んでいます。特に2024年に「奈良教育大学ESD・SDGsセンター」を設立して以来、ESD/SDGsに係る多様な事業を国内外に展開し、教育大学の使命である教員養成や研修に加え、多様な主体との連携・協働の下、ESDの推進による地域・全国・国際レベルで持続可能な社会の創造に貢献しています。本著で掲載された「アクサ・ユネスコ協会減災教育プログラム」も、まさにその一環です。(ESD・SDGsセンター:https://esd.nara-edu.ac.jp/)
■ 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟について
公益社団法⼈ ⽇本ユネスコ協会連盟は、UNESCO(国際連合教育科学⽂化機関)憲章の理念にもとづき、国際平和と⼈類共通の福祉の実現を⽬指し、ボランティアで活動する全国262のユネスコ協会・クラブとともに、SDGs⽬標4「教育」を中⼼に国内外での教育の普及や、⾃然や⽂化を保全・継承する活動など、さまざまな活動を推進しています。
(公益社団法人日本ユネスコ協会連盟:https://www.unesco.or.jp/)
■ アクサ生命保険株式会社について
アクサ生命はアクサのメンバーカンパニーとして 1994年に設立されました。アクサが世界で培ってきた知識と経験を活かし、337万人のお客さまから607万件のご契約をお引き受けしています。1934年の日本団体生命創業以来築いてきた全国511の商工会議所、民間企業、官公庁とのパートナーシップを通じて、死亡保障や医療・がん保障、年金、資産形成などの幅広い商品、企業福利の増進やライフマネジメント®(人生を経営する)*に関するアドバイスをお届けしています。2025年度には、2,484億円の保険金や年金、給付金等をお支払いしています。
*ライフマネジメント®はアクサ生命保険株式会社の登録商標です。
■ アクサグループについて
アクサは世界52の国と地域で156,000人の従業員を擁し、9,200万人のお客さまにサービスを提供する、保険および資産運用分野の世界的なリーディングカンパニーです。国際会計基準に基づく2025年の売上は1,155億ユーロ、アンダーライング・アーニングスは84億ユーロにのぼります。アクサはユーロネクスト・パリのコンパートメントAに上場しており、アクサの米国預託株式はOTC QXプラットフォームで取引され、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)やFTSE4GOODなどの国際的な主要SRIインデックスの構成銘柄として採用されています。また、国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)による「持続可能な保険原則」および「責任投資原則」に署名しています。
*アクサグループの数値は2025年1月~12月の業績です。
