フィッチ・レーティングス、HDバンクに初の信用格付けを付与、堅固な財務プロファイルを評価
フィッチ・レーティングスはHDバンクの長期外貨建ておよび現地通貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)を「BB-」、アウトルックを「安定的」とし、また、存続性格付けはベトナムの銀行として最高水準となる「bb-」としました。
フィッチは今回の格付けについて、HDバンクの優れた収益性、安定した資金調達基盤、ベトナムの銀行業界における存在感の高まりを反映したものであるとし、同国では良好な経済見通しが続き、銀行業界の業績を後押しすると予想しています。
またフィッチは、HDバンクの総資産および貸出残高の持続的な成長と、リテールバンキングおよび中小企業向けセグメントにおける市場シェアの拡大を評価しました。
フィッチは、HDバンクが健全な純金利マージン(Net Interest Margin)、優れた業務効率、そしてベトナムの銀行の中で有数の資本基盤に支えられ、業界平均を上回る収益性を維持すると見込んでいます。
フィッチはまた、株主によって承認されたHDバンクの資本調達計画により資本バッファーがさらに強化され、中長期的な成長を支えるとの見方を示しました。また、今回新たに付与された信用格付けにより、HDバンクのグローバル資本市場へのアクセス改善、資金調達源の多様化、資金調達コストの抑制が期待されるとしています。
今年初めには、ムーディーズがHDバンクの強力な財務体質、質の高い資産、成長見通しが改善したとして、アウトルックを「安定的」から「ポジティブ」に引き上げました。
HDバンクの、2026年第1四半期の税引前利益は、前年同期比14%増の6兆1070億ベトナムドン(2億3210万米ドル)となりました。
自己資本利益率(ROE)は24.29%と銀行業界で最高水準を維持し、バーゼルII基準に基づく自己資本比率(CAR)は16.2%となり、規制上の最低基準である8%の2倍を上回る水準となりました。
3月31日時点の総資産は2025年末と比較して5.7%増の984.2兆ドン(375億ドル)となりました。
預貸率は70%未満で推移し、流動性カバレッジ比率(LCR)や安定調達比率(NSFR)などの主要な流動性指標はすべて、バーゼルIIIの最低要件を上回りました。
