ネットワンシステムズ株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員：吉野 孝行、以下 ネットワンシステムズ）とCompass Electro-Optical Systems（本社：イスラエル・ネタニヤ、Chairman and CEO：Matthew Bross、以下 Compass-EOS）は、NTTコミュニケーションズ株式会社（以下 NTTコミュニケーションズ）に、省スペース・省電力で大量データ処理を可能にする世界初の商用シリコンフォトニクス技術「icPhotonics(TM)」を搭載したCompass-EOS社製ルータ「r10004」を評価機として納入しました。
　NTTコミュニケーションズは、このicPhotonics(TM)技術を用いて、通信量が大幅に増加しているネットワーク基盤の消費電力削減に向けた評価・検証を実施する予定です。

　国内のインターネット通信量は大幅な伸びを続けており、今後も同様の傾向が予想されています。これに対して、従来型の通信機器を増設する方法では、伝送する情報量の増加に比例して通信機器の消費電力も大幅に増加することになります。そのため、大量の情報を高速かつ低消費電力で伝送できる技術が求められています。
　Compass-EOSが開発したicPhotonics(TM)技術は、ラインカード間を光ファイバで直接接続することでルータを劇的に小型化します。これによって、同規模の処理能力をもつルータと比較して、機器消費電力の大幅な削減と機器冷却の空調消費電力を同時に低減することが可能です。

　ネットワンシステムズは、Compass-EOSと国内初の販売代理店契約を締結し、綿密な製品検証とフィードバックを続けています。これによって国内の通信事業者の要望する機能に近づけることで、今回、r10004がNTTコミュニケーションズに評価機として採用されました。

　今回の消費電力削減に向けた評価・検証におけるicPhotonics(TM)技術の採用に際して、NTTコミュニケーションズ株式会社 ネットワークサービス部 テクノロジー部門 担当部長の森信 拓様より、以下のコメントを頂いています。
　「大容量のモバイルデータ通信サービスの急成長やビデオ利用の増加によって、ネットワークのトラフィック量が劇的な増加を続けています。NTTコミュニケーションズは、これらのトラフィックを処理する通信機器の設置スペースや消費電力、そして、併せて必要となる空調設備の増加を、非常に大きな課題として捉えています。
　Compass-EOSのシリコンフォトニクス技術は、これまでのルータのアーキテクチャを一新する革新的なもので、この課題解決に寄与すると大きく期待しています。ネットワンシステムズにもサポートしていただき、Compass-EOSの通信機器を評価・検証し、トラフィック増大と設置スペース削減・消費電力削減の双方への対応を検討したいと考えています。」

　今後もネットワンシステムズは、多様な通信事業者向けルータを取り揃えつつ、世界最先端のシリコンフォトニクス技術を新たな選択肢として提案することによって、通信事業者の電力コスト・スペースコストの削減を支援します。


＜ネットワンシステムズ株式会社について＞
ネットワンシステムズ株式会社は、お客様の情報インフラを最適化することで戦略的な情報活用を促進し、ご導入頂くお客様の先のお客様への貢献も見据えて支援する企業です。そのために、常に世界の最先端技術動向を見極め、その組み合わせを検証して具現化するとともに、実際に自社内で実践することで利活用のノウハウも併せてお届けしています。
（設立：1988年2月、売上高：1,548億69百万円〔2013年3月期連結〕）
詳細は www.netone.co.jp をご覧ください。

＜Compass Electro-Optical Systems（Compass-EOS）について＞
Compass-EOSは、大手通信機器メーカの技術開発に従事していた創設者を中心に、2007年にイスラエルで設立された通信機器開発・製造会社です。icPhotonics(TM)技術を用いた商用光モジュールの開発に世界で初めて成功し、フォームファクタの劇的な小型化と省電力化を実現した通信機器（ルータ）を2013年に発表し、発売を開始しました。
詳細は http://compass-eos.com/ をご覧ください。

※記載されている社名や製品名は、各社の商標または登録商標です。

＜本件に関する報道関係各位からのお問い合わせ先＞
ネットワンシステムズ株式会社 広報・IR室：西田武史
Tel：03-6256-0616 / E-mail：media@netone.co.jp