三井デザインテック株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長：檜木田敦）は、小説家の小川洋子氏が選本された「未来に残したい文学作品10選」を、1月より本社オフィス3階のライブラリーに展示いたしましたのでお知らせいたします。



　三井デザインテックのオフィスは、2021年7月に、最先端のABW研究と当社のデザイン哲学“クロスオーバーデザイン”※を掛け合わせ、リアルなオフィスでしか得られない体験や自由な発想を促すWell-Beingな空間をデザインして誕生しました。

　この度の「未来に残したい文学作品10選」の展示もWell-Beingな空間づくりの一環であり、文学作品を通じて社員が自己の見つめ直しを図ることで、多様性の時代における他者への思いやりを育む機会を提供します。また、展示された作品をきっかけに社員間の偶発的なコミュニケーションを誘発させることで、心身ともに健康に働けるオフィスを目指しています。

　三井デザインテックは、本社オフィスを活用して今後も新たな暮らし方やビジネスの広義の意味での「デザイン」を通じた社会課題の解決に取り組んでまいります。

小川 洋子氏 コメント
　オフィスの片隅にある小さな本箱。社員の皆さんが忙しく行き交う中、目を留めてくれる方がいて、なぜ引き寄せられたのか自分でも説明がつかないままに一冊の本に手をのばす……。そんな出会いが生まれることを願って、十冊の本を選びました。同じ本を読んだ方同士の間に会話が生まれたり、読書の幅が広がるきっかけになったり、自分だったらどんな本を選ぶだろうと考えてみたり、いろいろな作用が起こって欲しいと思います。



未来に残したい文学作品10選のご紹介
●『夜と霧』　
著者：V.E.フランクル
ナチスドイツの強制収容所で体験した、人間の残酷さと尊さを、精神科医の目で冷静に記録したノンフィクション。

●『富士日記』
著者：武田 百合子
作家、武田泰淳の妻、百合子さんが、富士山麓にある別荘での日々を綴った日記。

●『掌の小説』　
著者：川端 康成
四十数年にわたり書き続けられた掌編小説が百十編以上おさめられている。

●『枕草子』　
著者：清少納言
日本人の美意識、などという堅苦しいことは脇に置き、とにかく人間の滑稽さ、意地の悪さ、醜さを暴く清少納言の容赦のなさに圧倒される。

●『ガラスの動物園』　
著者：テネシー・ウィリアムズ
戯曲を読む喜びを教えてくれる一冊。

●『件』
著者：内田 百閒
この世と異界の境界を自在に行き来しながら、簡潔な描写で独自の世界をあぶり出した百閒。

●『トムは真夜中の庭で』
著者：フィリパ・ピアス
子どもの頃に読んだ大切な一冊の思い出を、ずっと持ち続けている人は幸せだ。真夜中の庭の秘密の通路を通り抜けることができるのは、子ども時代だけだが、本は一生、そばに付き添ってくれる。

●『春琴抄』
著者：谷崎 潤一郎
川端の「掌の小説」が鉱物だとすれば、「春琴抄」は完璧に織り上げられた一枚の布だ。そこに浮かび上がる模様は時に残酷、時に純粋。光の加減によっていかようにも姿を変える。

●『怒りの葡萄』
著者：ジョン・スタインベック
農地を奪われた貧しい一家が、新天地を求め、トラックに乗って西部を目指す。

●『銀河鉄道の夜』
著者：宮沢 賢治
壮大な空想の物語でありながら、その土台は、科学的な真実によって支えられている。

◆三井デザインテック株式会社とは
三井デザインテックは、主に住宅・オフィスをはじめとして、ホテル・医療・福祉・学校・賃貸マンションなど、あらゆる生活・事業に必要な施設のインフィル（内外装・設備・間取り）の創造を手掛け、お客様に「心地よい、満足できる空間」をご提供しています。2020年10月には、旧三井不動産リフォーム株式会社と統合し、新たに「三井のリフォーム」ブランドの住宅リフォーム、コンバージョンの領域も手掛けております。そのほか、最新情報はオフィシャルサイトをご覧ください。
https://www.mitsui-designtec.co.jp/

※クロスオーバーデザインとは、住宅、オフィス、ホテル、ビル、商業施設、医療・福祉施設と、様々な領域における空間づくりで培った知見や実績、手法などを他の空間づくりにも積極的に取り入れ、横断的な発想で今までにない新たな空間価値の創造を追求する、三井デザインテックならではのデザイン手法です。