東武動物公園(東武レジャー企画㈱、埼玉県宮代町、取締役社長:石附栄一)では、このたび多摩動物公園からコウノトリ2羽(メス2羽)を搬入し、2026年12月11日(金)より展示を開始いたします。
コウノトリは、かつて日本各地に生息していましたが、乱獲や生息環境の悪化などにより個体数が減少し、1971年に日本の野生コウノトリは絶滅しました。その後、飼育下では繁殖や生息環境の整備が続けられ、2005年には飼育個体の野生復帰が始まりました。現在では、野外での繁殖や生息域の拡大が見られるなど、長年にわたる保全活動によって野生個体群の回復が進んでいます。
こうした野生生物の保全では、生息地や野生個体を守る「生息域内保全」とともに、動物園などで適切に飼育・繁殖し、将来にわたって健全な個体群を維持する「生息域外保全」が重要な役割を担っています。
今回の受け入れを、当園におけるコウノトリの生息域外保全への第一歩と位置づけ、来園者の皆様にコウノトリを実際にご覧いただくことを通じて、日本の希少野生動物やその生息環境について関心を深めていただく機会を提供してまいります。
■搬入するコウノトリについて
羽数:2羽(メス2羽)
搬入日:2026年12月2日(多摩動物公園より)
性 別:メス
生年月日:2008年6月24日
年齢:18歳
性 別:メス
生年月日:2012年4月3日
年齢:14歳
■公開情報
公開開始:2026年12月11日(金)より展示予定
展示場所:日本産動物エリア
※動物の体調や天候等により、展示内容を変更または中止する場合があります。
■飼育担当者コメント
コウノトリを当園で飼育するのは今回が初めてとなります。日本で一度は野生下から姿を消し、多くの人々による長年の取り組みによって再び野外で見られるようになった本種を迎え、その保全に携われることに大きな意義を感じています。まずは2羽が新しい環境に慣れ、健康に過ごせるよう丁寧な飼育管理を行いながら、コウノトリの飼育に関する知識や技術を蓄積していきます。そして、国内の飼育下個体群の維持をはじめとする本種の保全に、当園として継続的に貢献していきたいと考えています。
また、コウノトリを実際に見ていただくことで、身近な日本の自然や、そこに暮らす野生動物の現状にも関心を持っていただければと思います。
■コウノトリとは
分類:コウノトリ目コウノトリ科
生息地:ロシアの極東地域や中国東北部を中心に分布
保全状況:環境省レッドリスト「絶滅危惧IB類(EN)」
コウノトリは、全長約1m、翼を広げると約2mにもなる大型の鳥で、白い体と黒い風切羽、長く赤い脚、黒いくちばしが特徴です。河川や水田、湿地などの水辺を利用し、魚類やカエル、昆虫類などさまざまな生き物を食べます。かつては日本各地に生息していましたが、乱獲や営巣環境の減少、生息環境の悪化などによって1971年に国内の野生個体群が姿を消しました。現在は国内の動物園や保護施設、自治体などが連携して繁殖や野生復帰への取り組みが進められています。