【イベントレポート】ソフトバンクと WeWork が共創し、AIスタートアップの挑戦を後押し「AI Foundation Community イノベーターピッチコンペティション」を開催

赤ちゃんの泣き声解析AIのクロスメディスンが満場一致でダブル受賞

2026年6月25日、WeWork アイスバーグにて、ソフトバンクが提供するスタートアップ支援プログラム「AI Foundation for Startups(AIFS)」と、WeWork コミュニティが連携する「AI Foundation Community(AIFC)」によるピッチイベント「AI Foundation Community イノベーターピッチコンペティション」を開催しました。

本イベントでは、ジェイアール東海情報システム(JTIS)、NVIDIA Japan、ソフトバンク、WeWork Japan の4社から審査員を迎え、国内の有望なAIスタートアップ6社が登壇。AI技術やビジネスモデル、社会実装への展望について熱量あふれるプレゼンテーションを行いました。

GPUサーバー利用権2カ月無償提供や1on1ビジネスセッションなどのプライズを懸けた審査形式としたことで、登壇者は高い熱意を持ってピッチに臨み、中には今回が初めてのピッチイベントとなるスタートアップも参加。約1時間にわたり、審査員・登壇者・参加者が真剣に議論を交わし、AIスタートアップの可能性や今後の事業展開について理解を深める機会となりました。


AIスタートアップを支える共創コミュニティ「AIFC」

イベント冒頭では、WeWork Japan 代表取締役社長 兼 CEO 熊谷慶太郎より、「人が集まり、つながり、新しい価値を生み出す場」としての WeWork コミュニティを紹介。年間約3,000回開催されるイベントを通じて、コミュニティが新たなビジネスを生み出す土壌となっていることを語りました。

続いて、WeWork Japan Head of Community の遊上 和義より、「AI Foundation Community(AIFC)」について説明。スタートアップ・大企業・自治体をつなぎ、イベント、PR支援、ビジネスマッチング等を通じて事業成長を後押しするコミュニティとして、今後も継続的に活動していくことを紹介しました。

また、ソフトバンク株式会社 次世代事業開発本部 本部長 淺沼 邦光 氏からは、「AI Foundation for Startups(AIFS)」を紹介。AIスタートアップが抱えるGPUをはじめとする計算リソース不足といった課題に対し、高性能GPUシステムの提供や事業成長支援を行うプログラムであることを説明しました。

さらに、NVIDIA Japan NCP事業本部 NCP事業戦略室 室長 大和 周平 氏によるライトニングトークでは、「ワンチーム」を重視する企業文化や、人材を大切にする組織づくりについて紹介され、技術だけでなくカルチャーの重要性にも触れられました。

NVIDIA Japan NCP事業本部 NCP事業戦略室 室長 大和 周平 氏


AIスタートアップ6社が熱量あふれるピッチを披露

本イベントでは、以下6社が登壇しました。
  • 株式会社Praxis
  • 株式会社UnionAI
  • 合同会社草創技術
  • 株式会社クロスメディスン
  • ENKA株式会社
  • 株式会社AI-Path
審査は以下5つの観点で実施されました。
  • 技術革新性
  • 社会実装可能性・ビジネス具体性
  • 将来成長性・スケーラビリティ
  • 共創シナジー・コミュニティ貢献
  • ピッチ品質・プレゼンテーション
各社のプレゼンテーション後には審査員との質疑応答が行われ、技術面だけでなく、事業戦略や資金調達、社会実装への道筋まで踏み込んだ議論が展開されました。

審査員席の様子


ソフトバンク賞・WeWork賞をダブル受賞した株式会社クロスメディスン

今回、ソフトバンク賞とWeWork賞のダブル受賞を果たしたのは、株式会社クロスメディスンです。

同社は、世界最大規模となる16万件以上の赤ちゃんの泣き声データを活用し、AIが感情を解析して適切な対処法を提示するソリューションを発表。育児負担の軽減や産後うつの予防につながる社会的意義の高さに加え、自治体・大学との研究や企業への導入など、社会実装に向けた取り組みの具体性が高く評価されました。

質疑応答では、薬機法への対応や精度向上への取り組み、ハードウェア製造時のリスク管理、資金調達戦略などについても具体的に回答。音声だけでなく表情解析との連携による精度向上や、自治体・企業との連携、海外展開まで見据えたビジョンが示され、審査後の協議ではNVIDIA Japan・ソフトバンク・WeWork Japan の審査員から満場一致の評価を受けました。

株式会社クロスメディスンの情報はこちら(https://awababy.tech/株式会社クロスメディスン-採用情報/)

左から、NVIDIA Japan 大和 周平 氏、クロスメディスン 代表取締役 中井 洸我 氏、ソフトバンク 淺沼 邦光 氏、WeWork Japan 遊上 和義


ENKA株式会社がJTIS賞を受賞

JTIS賞は、AIコールセンターサービス「AIRI(アイリ)」を開発するENKA株式会社が受賞しました。

質疑応答では、導入戦略やコスト設計、セキュリティ対策など踏み込んだ質問が寄せられ、回答に苦戦する場面も見られましたが、その真摯に挑戦する姿勢をジェイアール東海情報システム株式会社(JTIS)の取締役 デジタル戦略部長 石川 勝隆 氏が高く評価しました。

「これまでの経験・知見を活かして事業成長を支援したい」という想いから、副賞として2時間のビジネス1on1セッションが贈られました。

左から、ENKA株式会社 尾﨑 遥 氏、ジェイアール東海情報システム株式会社 石川 勝隆 氏


受賞企業以外にも高い評価

受賞には至らなかった企業にも、審査員から多くの前向きなコメントが寄せられました。

株式会社Praxisは、SLM(小規模言語モデル)を活用した強化学習という技術的アプローチについて、NVIDIA Japanの大和 氏が高い関心を示されました。

株式会社UnionAIは、「AIを人材として配属する」という着眼点や、AI定着支援というテーマに加え、プレゼンテーションの熱量についても評価されました。

合同会社草創技術は、電話を入り口としたAIエージェントというアプローチが高く評価され、今後の展開への期待が寄せられました。

株式会社AI-Pathは、近年注目が高まるソブリンAI(データ主権)への取り組みについて、「日本企業にとって重要な領域」として、その社会的意義が評価されました。

ピッチを終えた登壇者の皆様


AIコミュニティから生まれる次の共創へ

AIFCは単発イベントではなく、年間を通じてスタートアップ・企業・自治体をつなぐコミュニティとして活動を続けています。

これまでにリバースピッチ(9月10日)やオープンイノベーション推進サロン(10月8日)を開催したほか、今後はイノベーターピッチ(11月19日)や感謝祭(12月10日)などを予定しており、AIを軸とした新たな共創や事業創出の場を継続的に提供していきます。

AIがビジネス変革の中心となる今、必要なのは優れた技術だけではなく、多様な企業や人材が出会い、議論し、新たな挑戦へとつながるコミュニティです。
今回のイベントでは、スタートアップが描く未来に対して、企業や技術パートナーが真剣に向き合い、その場で新たな共創の可能性が生まれる瞬間が数多く見られました。

WeWork Japan は今後もパートナー企業とともに、「AI Foundation Community」を通じて、AIスタートアップの挑戦を支援し、新たなイノベーションと事業創出を加速してまいります。

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この企業の情報

組織名
WWJ株式会社
ホームページ
https://weworkjpn.com/
代表者
熊谷 慶太郎
上場
非上場
所在地
〒107-0062 東京都港区南青山1–24-3
連絡先
050-1744-1744

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