2026年9月28日、富士(日本):
9月27日の波乱の富士6時間耐久レースで、The Heart of Racingが鮮やかな反撃を展開して2位フィニッシュを決め、アストンマーティンVantageに今シーズン5度目のFIA世界耐久選手権(WEC)LMGT3クラス表彰台をもたらしました。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催された前戦のローンスター・ル・マンで優勝したイアン・ジェームズ(英国)、マティア・ドルディ(イタリア)、ザック・ロビション(カナダ)は不可能にも見えた日本での2位獲得を果たして本選手権での勢いを維持し、それぞれ合計62ポイントでFIA耐久トロフィーのLMGT3ドライバー部門4位に浮上しました。残り2戦を両方ともポールポジションから優勝した場合には52ポイントの獲得が可能である中、首位との差は14ポイントです。The Heart of Racingはチームとしても4位で、首位とは同じく14ポイント差です。
当日のレース開始時には、このような結果は考えられないような状況でした。27号車VantageはCOTA優勝で18kgのサクセスバラストを積んでおり、さらに予選が雨で中止になったためにプラクティスのタイムでポジションが決められ、グリッド16番手でのスタートとなっていました。
ジェームズはこの状況にも屈せず、オープニングスティントで3位まで浮上しますが、残念なことにピットレーンペナルティを課せられ、ロビションのスティントでは8番手にまで順位を下げました。ドルディは最初のうちは順位を上げることができずにトップ10圏を争っていましたが、残り1時間に入ったところでマクラーレンとの衝突に巻き込まれます。このアクシデントで、第1コーナー入口のガードレール補修が行われる間、長時間にわたってセーフティカーが出動する事態となりました。ドルディも左リアのパンクに見舞われ、交換のためピットインしました。
30分を切った時点で最後の給油のために再びピットインしたドルディは、同じタイヤでの続行を選択するライバルもいる中、さらに3個のタイヤを交換し、残り20分でレースが再開。ピットストップで順位を2つ上げて8番手に浮上したドルディは派手な猛攻で突進し、首位にわずか1秒超と迫ってフィニッシュしました。
ドルディは次のように述べています。「あれは楽しかったですね。最初は難しい状況でペースが出ず、少々バランスで苦労していました。その後マクラーレンとの接触がありましたが、大きなアクシデントだったので、相手のドライバーが無事でよかったです。こちらもパンク以上のダメージはなく、幸運でした。どうにかピットに戻り、さらに最後のピットストップがうまくいって、いくつか順位を上げることができました。タイヤが新しくなっていたので、そのポテンシャルを活用でき、最後の方はなんとかスピードを出せました。優勝にかなり近づけましたが、セーフティカーまでの状況を考えると、2位でも本当に満足できる結果だと思います」
かくしてアストンマーティンで最も成功を収めているレーシングカーVantageは、富士における羨望の記録に新たな実績を追加しました。いまやVantageは5世代にわたり、通算17の表彰台獲得を果たしています。これには7つの優勝も含まれ、そのうちの2つは2クラス同時優勝です。WEC富士戦でVantageのドライバーが表彰台に立たなかったのは、4度しかありません。
アストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者のアダム・カーターは、次のように述べています。「富士はアストンマーティンによい結果をもたらすことが多いように思います。今日は最も速い組み合わせではなかったかもしれませんが、再び富士山のご加護がありました!Vantageは今年、GTレースの分野で高い競争力を発揮できることを何度も実証しています。それはWECでも同じです。不運に見舞われ今年は1勝しか挙げられていませんが、シーズン後半にそのパフォーマンスに見合った結果が得られているのはうれしく思います。残り2戦というところで、タイトル獲得の目標が再び現実味を帯びてきています。The Heart of Racingチームの粘り強さ、精神、素晴らしいチームワークのおかげです」
Vantage GT3は、ウルトラ・ラグジュアリーなロードカーのVantageと同じメカニカルアーキテクチャを採用し、アストンマーティンが誇る信頼性の高い接合アルミシャシーをベースに、圧倒的なパフォーマンスを発揮する4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載しています。