トラック・バスの運行を支えるタイヤ2製品が受賞
2026年度グッドデザイン賞でTOYO TIRE注力分野に高評価
TOYO TIRE株式会社(本社:兵庫県伊丹市、社長:清水隆史)は、EV路線バス向け専用タイヤ「NANOENERGY M648 EV(ナノエナジー エムロクヨンハチ イーブイ)」、大型4軸低床トラック※1向けオールウェザータイヤ「M630(エムロクサンマル)」の2製品が2026年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しましたのでお知らせいたします。※1 前方に2つの操舵軸、後方に2つの駆動軸を持つ大型貨物トラック
「NANOENERGY M648 EV」は、EV特有の高トルクや回生ブレーキによる摩耗・偏摩耗への対応に加え、走行時の静粛性を確保するため、ブロックパターンとリブパターンの特性を融合した専用パターンを採用しました。耐摩耗性能と低電費性能を高次元で両立するとともに静粛性や乗り心地にも配慮しています。相反する性能要求に応え、EV路線バスの使用環境を考慮した設計として高い評価を獲得しました。
「M630」は、大型4軸低床トラックの前方2軸目で発生しやすいショルダー部の偏摩耗に着目し、ショルダーブロック幅やトレッド幅を拡大した専用パターンを採用しました。また、センターブロックを小型化して高密度に配置することで接地圧を分散し、耐偏摩耗性能を大幅に向上。性能向上にとどまらず、タイヤ交換や車両メンテナンスにかかる負担の軽減を見据えた設計が評価されました。
当社は、中期経営計画「中計’26」における重点施策のひとつである「トラック・バス用タイヤ事業の強化」を推進しています。長年培ってきた専門的知見を基盤に、物流現場の実態を踏まえた製品開発を通じて、業務効率化や環境負荷低減に貢献してまいります。
■NANOENERGY M648 EV(ナノエナジー エムロクヨンハチ イーブイ)
| 発売時期 | 2025年9月 |
| カテゴリ | EV路線バス専用タイヤ |
| 製品特長 | 独自のゴム材料開発基盤技術「Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)※2」の進化により開発した「耐摩耗NCPコンパウンド」を採用し、EV路線バスに求められる耐摩耗性能と低電費性能を高次元で両立。さらに、高剛性ブロックによる専用パターン設計や接地端サイプの採用により、偏摩耗の抑制や操縦安定性の向上を実現するとともに、再生ビードワイヤーの採用により環境負荷低減にも配慮しています。 |
【評価コメント】
EV路線バスという新しいモビリティ・トレンドに対し、タイヤを単なる消耗品ではなく運行効率と環境負荷を左右する重要な構成要素として捉え直した点を評価したい。重量増に伴う摩耗への対応と低電費という相反する要求を両立させ、リサイクル資源である再生ビードワイヤーまで採用している。外観上の派手さではなく、使用環境から導かれた性能をトレッドや材料設計へ落とし込む姿勢は、まさに機能が形を決めるプロダクトデザインである。EV化の裏側を支える、実直で社会性の高いデザインである。
■M630(エムロクサンマル)
| 発売時期 | 2026年1月 |
| カテゴリ | トラック・バス用オールウェザータイヤ |
| 製品特長 | 大型4軸低床トラック特有の車両特性に着目し、ショルダーブロック幅やトレッド幅を拡大した専用パターンを採用することで、優れた耐偏摩耗性能と耐摩耗性能を実現。さらに、独自のトラック・バス用タイヤ開発基盤技術「e-balance(イー・バランス)※3」によりブロック剛性と接地形状を最適化し、転がり抵抗の低減による燃費効率向上にも配慮しています。 |
【評価コメント】
輸送需要の増加、人員不足、そして大型4軸低床トラック特有の偏摩耗という具体的な現場課題に対し、「ブロックデザイン」アプローチとサイプを駆使し、ショルダー部の剛性やトレッドパターンそのものを再構成し、耐摩耗性とオールウェザー性能、低メンテナンス性を一体で成立させている点を評価したい。タイヤは性能要求がそのまま形態に現れる領域であるが、上記のアプローチで長寿命化による交換頻度や運用負荷の低減まで含めて巧妙にデザイン、設計されている。縁の下の力持ち的存在ながら、物流の現実に対する解像度と貢献度の高いデザインである。
