8月の炎上分析データ公開!炎上件数、272件(調査対象期間:2026年8月1日~8月31日)
一般社団法人デジタル・クライシス総合研究所による最新の炎上事案分析
シエンプレ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐々木 寿郎)は、一般社団法人 デジタル・クライシス総合研究所(住所:東京都港区、所長:佐々木 寿郎)と共同で、調査対象期間に発生したネット炎上についての件数と、その内訳、分析結果を公開しました。https://www.siemple.co.jp/document/enjou_report_202608/
■調査背景
2026年1月30日、デジタル・クライシス総合研究所はソーシャルメディアを中心とした各種媒体とデジタル上のクライシスの特性、傾向と論調を把握するために「デジタル・クライシス白書2026」(調査対象期間:2025年1月1日~2025年12月31日)を公開しました。
継続調査の結果報告として、今回は2026年8月1日〜2026年8月31日の調査対象期間に発生した炎上事案について、新たに分析しました。
○「デジタル・クライシス白書2026」
https://www.siemple.co.jp/document/hakusyo2026/
■調査の概要
1-1. 炎上主体別 発生件数と割合(前月比)
8月の炎上事案は272件でした。前月に比べ、25件減少しています。
炎上主体別の内訳では、「著名人」110件(40.4%)、「一般人」55件(20.2%)、「メディア以外の法人」92件(33.8%)、「メディア」15件(5.5%)という結果でした。
前年平均比では、炎上事案は142件増加しています。
炎上主体別の内訳では、「著名人」が48件の増加、「一般人」が25件の増加、「メディア以外の法人」が63件の増加、「メディア」が6件の増加という結果でした。
炎上主体別の内訳は、「著名人」が6件の増加、「一般人」が24件の減少、「メディア以外の法人」が44件の増加、「メディア」が5件の増加という結果でした。
炎上内容別の内訳では、「情報漏洩」が6件(2.2%)、「規範に反した行為」が72件(26.5%)、「サービス・商品不備」が55件(20.2%)、「特定の層を不快にさせる行為(※)」が139件(51.1%)という結果でした。
前月と比較すると、「情報漏洩」は6件の減少、「規範に反した行為」は12件の減少、「サービス・商品不備」は4件の増加、「特定の層を不快にさせる行為」は11件の減少という結果でした。
※特定の層を不快にさせる行為:法令や社会規範に反する行為ではないものの、他者を不快にさせる行為(問題行動、問題発言、差別、偏見、SNS運用関連など)
前年の平均発生件数と比較すると、「情報漏洩」が5件増加、 「規範に反した行為」が52件増加、「サービス・商品不備」が41件増加、「特定の層を不快にさせる行為」が45件増加しました。
前年同月の件数と比較すると、「情報漏洩」が4件増加、「規範に反した行為」が15件増加、「サービス・商品不備」が41件増加、「特定の層を不快にさせる行為」が29件減少しました。
炎上内容の詳細を分析したところ、「非常識な行動(モラルのなさ)」に関する炎上事案が85件と最も多く、次いで「接客・対応方法」に関する炎上事案が74件でした。
4-1. 法人等の業界別発生件数と割合(炎上の内容別)
炎上主体のうち、「法人等」に該当する炎上107件について、業界ごとに分類しました。炎上事案が最も多かった業界は「メディア」業界で15件(14.0%)という結果でした。
炎上の標的が「法人等」の場合に、上場企業か否かや、それぞれの従業員数について調査しました。
なお「法人等」に該当する炎上事案は、日本国内に所在する企業のみを対象としています。
また、公共団体や政党のほか、企業概要や従業員数等の情報が公開されていない団体は本項目の調査対象から除外しています。そのため、本項目における調査対象の総数は71件です。
5-1. 炎上主体における上場企業・非上場企業の件数と割合(前月比)
上場区分に関して「上場企業」が主体となった事例が21件(29.6%)、「非上場企業」が主体となった事例が50件(70.4%)という結果でした。
前月と比較すると、「上場企業」の件数は8件増加、「非上場企業」の件数は26件減少しました。
前年平均と比較すると、「上場企業」の件数は17件増加、「非上場企業」の件数は32件増加しました。
前年同月と比較すると、「上場企業」の件数は13件増加、「非上場企業」の件数は22件増加しました。
なお、グラフの集計範囲外ですが、従業員数約2万4千人、売上高約4兆817億円といった大企業の炎上事案も確認されました。
ブロガー 徳力基彦 氏
2026年8月の炎上件数は272件と7月よりは減少したものの、引き続き昨年に比べると非常に多い件数になっているようです。
今年は3月以降の炎上件数が300件前後で推移していたことを考えると、272件は少し下がったようにも見えますが、おそらくは9月以降もこの水準が続く可能性が高いと考えられます。
特に企業担当者の方に注視して頂きたいのは、企業が主語の炎上件数が比率の上でも去年から増加傾向にあることです。
現在のSNSは、アルゴリズムが炎上をより加速させる方向にシフトしているのが明白ですが、その関係で企業の施策に対して犬笛がふかれると、従来よりも大きな炎上になる確率が高まっています。
象徴的なのが、『ラヴ上等』などのタイアップ施策が炎上で中止されるケースが複数出ている点です。
コンテンツ自体では許容される表現であっても、そこに企業や省庁が「広告」として関わると、一気にユーザーの批判の矛先が向くリスクが高まっています。
直近では「ちいかわ」のくら寿司コラボの問題など、仮に問題を起こしたのが従業員やアルバイトでも批判の矛先は企業の管理責任に向かうケースが増えています。
人気コンテンツとのタイアップにおいては特に普段以上の注意が必要だと言えるでしょう。
■(参考)分類基準
1.分類基準(炎上の主体)
抽出したデータは以下の表1に基づき分類しました。
(表1)分類基準(炎上の主体)
『ネット炎上の研究「炎上の分類・事例と炎上参加者属性」』、 出版記念公開コロキウム用資料、2016
公に情報を発信する機会の多いメディア関連の法人については、炎上に至る経緯に違いがあるため、他業種の法人と分けて集計しています。
2.分類基準(炎上の内容)
抽出したデータは以下の表2に基づき分類しました。
(表2)分類基準(炎上の内容)
『ネット炎上の研究「炎上の分類・事例と炎上参加者属性」』、 出版記念公開コロキウム用資料、2016
3.分類基準(業界)
また、炎上の主体が「法人等」の場合、20の業界に分類しました。
なお、該当しない業界に関しては「その他」としてデータを処理しました。
■一般社団法人デジタル・クライシス総合研究所 概要
研究所名 :一般社団法人デジタル・クライシス総合研究所
設立 :2023年1月20日
代表理事 :佐々木 寿郎
アドバイザー:山口 真一(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授)
沼田 知之(西村あさひ法律事務所所属弁護士)
設立日 :2023年1月20日
公式HP :https://dcri-digitalcrisis.com/
関連会社 :シエンプレ株式会社
