俳人・夏井いつき先生が審査員長 全国から寄せられた9,307句から選出 「暮らしを守る コロナの学び 未来へつなぐ俳句コンテスト」受賞9作品決定

武田薬品工業株式会社

−コロナ禍で得た学びや大切な人への想いを詠んだ作品を発表−
−2026年10月4日(日)に市民公開講座も開催予定−

当社は、読売新聞社との共催により実施した「暮らしを守る コロナの学び 未来へつなぐ俳句コンテスト」の受賞9作品を決定し、読売新聞オンライン特設ページ(https://www.yomiuri.co.jp/adv/haiku_covid2026_result/)にて審査結果を発表いたしましたので、お知らせします。また、当社は、2026年10月4日(日)11時から、高齢者や高齢者施設入居者のご家族を対象に、新型コロナウイルス感染症の現状や感染予防のポイントについて理解を深める市民公開講座を開催しますので、併せてお知らせします。

本コンテストは、「新型コロナ感染症の経験とこれからのわたしたち」をテーマに実施したものです。新型コロナウイルス感染症にまつわる経験や対策の知恵、平時の暮らしのありがたさ、この機に伝えたい想いなどを表現した俳句が全国3,788名から9,307句寄せられました。俳人・夏井いつき先生を審査員長とする審査員4名による選考の結果、グランプリ1作品、準グランプリ2作品、審査員特別賞3作品、佳作3作品を選出しました。

新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類感染症に移行してから丸3年が経ちました。しかし、厚生労働省の人口動態統計によれば、2025年の年間死亡者数は2万人を超えており、インフルエンザによる死亡者数の3倍以上です※1。死亡者の大半は高齢者であり※2、高齢の入院患者さん、特に細菌の感染を伴う肺炎患者さんでは、回復後も身体機能低下がより多くみられることが報告されています※3。このように体力や免疫機能が落ちやすい高齢者にとっては、新型コロナウイルス感染症はいまだに油断できない「警戒すべき感染症」の一つと言えます※4,5。自分自身だけでなく、ご家族の感染を防ぐためにも手洗いやマスクの着用、換気や良い生活習慣を心がけること※6、感染や重症化への備えとしてワクチン接種※7をするなど、基本的な感染対策を継続していくことが重要です。

厚生労働省では、毎年9月24日から30日までを「結核・呼吸器感染症予防週間」と定めています。当社は、この期間に、本コンテストや本コンテストで受賞した俳句を通じて、社会全体が改めて新型コロナウイルス感染症の経験を生かし、ご自身やご家族の暮らしを守るためにできることを考える機会となることを願っています。

「暮らしを守る コロナの学び 未来へつなぐ俳句コンテスト」受賞作品

夏井いつき先生の総評
 テーマがコロナということで、マスクを使った句が多く見られました。マスクは本来、冬の季語ですが、コロナで一年中、着用するようになると、俳句界には「冬の季語のままでいいのか」という議論も生まれました。季語が、人々の暮らしに密着した「生活のインデックス」なのだということを改めて思い、だからこそ俳句が人々の心を動かすのだと感じています。
 また、俳句の季語は人々の体験に結びつき、心にスッと入っていくものです。私たち俳人も当時、コロナの記憶を俳句という作品としてどう残していこうかと考えていました。今回の受賞作が、人々の思いを未来へつなぐものとして、皆さまの心に残ればうれしく思います。
  • グランプリ[1名]
「隔離五日目今日は夏雲観察日」俳号:平有慈(タイラ ユウジ)
夏井 いつき先生 ご講評

 隔離時間の過ごし方を句材にしている作品は多くありましたが、この句は「五日目」と具体的に書
いてあるところが効果的でした。隔離も五日目になると、体はもう元気になっているのでしょう。することもないし、窓の外の雲を観察しようという前向きな思いを感じます。季語「夏雲」といえば、もくもくと育つ入道雲でしょう。その成長を観察しようという、俳人の鏡のような句です。コロナを乗り越え、明るく前を向く、今回のテーマにふさわしい一句だと思いました。
  • 準グランプリ[2名]
「梅日和子ども一人で産みました」俳号:あ~ち
夏井 いつき先生 ご講評

 初めての出産を控え、ただでさえ不安なのに、コロナ禍で病院に一人でいないといけない。そういう思いを、季語「梅日和」が柔らかく包んでくれています。「子ども一人で産みました」は、病院でお世話になるのが一般的な状況を考えると、本当の一人きりではないものと思います。家族に会えない中、一人で産んだということですね。作者は多分、梅が咲く頃になったら、この時の自分の気持ちを何回も何回も反すうするのでしょう。お母さんたちへのエールとして選びました。

「親機から子機へ林檎の要否問う」俳号:鯨尺(クジラジャク)
夏井 いつき先生 ご講評

 病気になった時、親が林檎(りんご)をすりおろしてくれたという世代は多いのではと思います。内線で「林檎いる?」と聞いて、手渡しするのではなく、ドアの外に置いて、去って行くのでしょう。書かれていないこの後の展開が、ありありと句の中に見えてきました。作者は「夫がコロナにかかった時」とコメントを寄せていますが、その対象者が夫でも子どもでも、鑑賞する側がそれぞれの体験に応じて、思いを馳せることのできる句だと思います。
  • 審査員特別賞[3名]
「マスクして泉の如き少女の目」俳号:桐本博昭(キリモト ヒロアキ)
国際医療福祉大学医学部感染症学講座 代表教授
国際医療福祉大学成田病院感染制御部 部長
松本 哲哉 先生 ご講評

コロナ禍の感染対策では、多くの人が不自由な経験をしました。その中で、マスクをした少女の目がキラキラと輝いていることを発見するという、前向きな視点が素晴らしいと思います。子どもの目はマスクをしていなくても美しいですが、マスクをしているからこそ強調されて見えるという、日常の中での気づきが印象的な作品です。

「春光や手洗ふ泡に虹の胎」俳号:有村(アリムラ)トモアキ
関西医科大学内科学第一講座 呼吸器感染症・アレルギー科 教授
関西医科大学附属病院 感染制御部 部長
宮下 修行 先生 ご講評

 手洗いの大切さが、美しく表現されていることに感心しました。春光の中、手を洗っていると、小さな虹を宿した無数の泡が、まるで虹のタマゴのように見える。未来へつながる希望の光のように感じられます。我々は手洗いの重要性を訴えてきましたが、今後も自分や周囲の人を守る大切な行為として残っていってほしいと思います。

「笑ひかた忘れし口のマスクかな」俳号:こしだまほ
琉球大学大学院医学研究科 感染症・呼吸器・消化器内科学講座(第一内科) 教授
山本 和子 先生 ご講評

 コロナの位置づけが「隔離の必要なし」と変わった時、多くの方々が一斉にマスクを外しました。その時、「この人はこんな顔だったかな」とハッとすることが多々あり、顔の印象は口元の影響が大きいと気づきました。マスクを外して会話できるようになったことで笑顔が戻るという、ポジティブなイメージで捉え、選びました。
  • 佳作[3名]
「初日記予防接種と記入せり」俳号:大谷啓(オオタニ ヒラク)
松本 哲哉 先生 ご講評

『予防接種』が基本であることを伝え続けることも、未来への大切なメッセージだと改めて気づかされる句でした。

「キラキラ星唄ひ手洗ひ夏に入る」俳号:石塚彩楓(イシツカ サイフウ)
宮下 修行 先生 ご講評

子どもも大人も、『キラキラ星』を二回分歌う手洗い習慣を忘れないでいて欲しいという願いから選びました。

「空青し入学の椅子疎に並べ」俳号:村生浩介(ムラオ コウスケ)
山本 和子 先生 ご講評

三密を回避する様子が目に浮かぶと同時に、『空青し』に未来への希望を強く感じました。

※氏名・ペンネーム等は、応募時の表記に基づき掲載しています。
※受賞作品に関する著作権を含む一切の権利は、武田薬品工業株式会社および読売新聞社に帰属します。受賞作品の発表や制作物等への二次利用に関する権利についても、武田薬品工業株式会社および読売新聞社が有します。無断での転載・使用はご遠慮ください。


コンテスト実施概要
■共催    武田薬品工業株式会社、読売新聞社
■テーマ   新型コロナウイルス感染症の経験と、これからのわたしたち
■募集期間  2026年6月5日(金)~2026年7月5日(日)23:59まで
■応募総数 3,788名 9,307句
■審査員長  俳人 夏井 いつき先生
■審査員   国際医療福祉大学医学部感染症学講座 代表教授
国際医療福祉大学成田病院感染制御部 部長
松本 哲哉先生
関西医科大学内科学第一講座 呼吸器感染症・アレルギー科 教授
関西医科大学附属病院 感染制御部 部長
宮下 修行先生
琉球大学大学院医学研究科 感染症・呼吸器・消化器内科学講座(第一内科)教授
山本 和子先生
■賞品 グランプリ1名 商品券5万円、準グランプリ2名 商品券2万円、
審査員特別賞3名 商品券1万5千円、佳作3名 商品券5千円
■参加賞        抽選で20名 夏井いつき先生のサイン本
※未成年の場合はQUOカードの配布による賞品の授与となります。
※医療従事者および武田薬品工業株式会社社員は、参加賞授与、および受賞の際の賞品授与対象外です。


9,307句の応募作品から見えた「新型コロナ感染症の経験とこれからの私たち」

全国から寄せられた9,307句には、コロナ禍で得た気づきや経験、家族・友人など大切な人を思う気持ち、平時の暮らしのありがたさ、感染対策を暮らしの中で続ける知恵など、さまざまな想いが込められていました。
応募作品には、主に次のようなテーマの作品が見られました。
  • マスクや手洗いなど、コロナ禍で身についた感染対策や新しい生活習慣
  • 感染・療養・隔離など、自身や身近な人が経験したコロナ禍の記憶
  • 平時の暮らしや、人と会えることのありがたさへの気づき
  • コロナ禍を乗り越えた経験と、これからの暮らしや未来への希望
これらの作品からは、感染対策が、一人ひとりの暮らしや大切な人を思う気持ちと結び付いていることがうかがえました。

新型コロナウイルス感染症の現状や感染予防のポイントについて理解を深める市民公開講座を開催

【新型コロナウイルス感染症オンラインセミナー】
感染症専門医であり、高齢者施設の運営にも携わる藤田 次郎 先生より、高齢者施設の現場経験を踏まえながら、新型コロナウイルス感染症の現状と、高齢者やご家族が知っておきたい感染予防のポイントについてお話しいただきます。
 
対象 どなたでもご参加いただけます
主催 武田薬品工業株式会社
開催日時 2026年10月4日(日)11時00分~11時45分
開催方法 YouTube Live 配信
座長 国際医療福祉大学医学部感染症学講座 代表教授
国際医療福祉大学成田病院感染制御部 部長
松本 哲哉 先生
演者 琉球大学名誉教授 
おもと会グループ特別顧問 
藤田 次郎 先生
演題 高齢者の暮らしを守る新型コロナ対策 - 感染症専門医が伝えたい最新情報-
参加方法 開催日時になりましたら、下記のURLにアクセスしてください(事前登録は不要です)。
https://takeda.info/covid-web3

本セミナーに関する事前質問/お問い合わせ先
https://takeda.info/seminar-contact
※事前質問/お問い合わせフォームの受付は、9月29日(火)23時59分までとなっております。
※お問い合わせへのご返信には2営業日ほど要する可能性がございます。

【参考情報:「コロナ情報館」について】
武田薬品が運営する疾患啓発サイト「コロナ情報館」では、新型コロナウイルス感染症の症状、感染・重症化のリスク、
治療と治療費、発症と重症化を防ぐ健康習慣、ワクチンの最新情報などの提供を行っています。

・コロナ情報館メインページはこちら(https://www.takeda.co.jp/patients/coronavirus-vaccine/

<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE: 4502/NYSE: TAK https://www.takeda.com/jp/investors/overview/)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、ワクチンといった主要な疾患領域および事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。 詳細についてはhttps://www.takeda.com/jp/ をご覧ください。

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以上

※1. 厚生労働省令和7年(2025)人口動態統計月報年計(概数)の概況 第6表 死亡数・死亡率(人口10万対),死因簡単分類別
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai25/dl/gaikyouR7.pdf
※2.政府統計の総合窓口(e-Stat) 人口動態調査 / 人口動態統計 月報(概数)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&stat_infid=000040458976
※3. Miyashita N, et al.
Functional decline at 1 year in hospitalized elderly pneumonia with SARS-CoV-2 Omicron variant: Comparison with the ancestral strain and Alpha variant.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38333187/
※4. 厚生労働省 第49回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年8月25日)資料4-3 新型コロナウイルス感染陽性者の重症化リスク因子への対応等
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000823697.pdf
※5. WHO COVID-19 Epidemiological Update Edition 175
https://iris.who.int/items/678ab5a1-a81d-4bf0-9a10-abfe1c906393
※6.厚生労働省 第118回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和5年3月8日) 資料3-9
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001069238.pdf
※7.厚生労働省:新型コロナワクチンの有効性・安全性について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_yuukousei_anzensei.html

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