テクトロニクス、ミッドレンジ・オシロスコープのラインアップを拡充

  • 株式会社TFF テクトロニクス/ケースレーインスツルメンツ

2GHz周波数帯域、10GS/s サンプル・レートの高性能と強力な解析能力。コンパクトなWindows搭載オシロスコープ、DPO/MSO5000Bシリーズ

報道発表資料
2013年12月4日

テクトロニクス(代表取締役 米山 不器)は、本日、最高周波数帯域2GHz、サンプル・レート10GS/s、レコード長50Mサンプルを装備した新製品MSO/DPO5000Bシリーズを発表し、ミッドレンジ・オシロスコープのラインアップをさらに拡充します。クラストップのアクイジション性能と優れた解析機能は、高速/複雑な組込みシステムで要求される広範なテスト/デバッグの能力を手頃なミッドレンジの価格で提供します。

ミッドレンジ・オシロスコープの市場セグメントでは、いくつかの新しいトレンドによって変化が起こっています。組込み設計では、USB 2.0、USB HSIC、Ethernetなどのより高速のシリアル・バスの利用が急速に増加しています。これに伴い、組込みクロックや厳しいジッタ・バジェットなどの新しい設計課題が発生し、より特化した解析機能や、インターオペラビリティを確保するためのコンプライアンス・テストが必要になっています。もう一つの重要なアプリケーションが、高速のスイッチング・スピードを持つSiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)などの革新技術の台頭によってもたらされる電力変換効率であり、広帯域、高速サンプリング、特殊プローブを備えたオシロスコープが必要になります。設計仕様が増えても計測器の予算は厳しいままであるため、重要なテスト機器には柔軟性と汎用性が求められることになります。

テクトロニクス、メインストリーム・オシロスコープ、ジェネラル・マネージャのデイブ・ファレル(Dave Farrell)は、次のように述べています。「テクトロニクスのミッドレンジ・オシロスコープは、組込みシステムや電力変換の開発ラボで世界的にどの計測器ブランドよりも数多く使用されています。その理由は、優れたハードウェア性能、シリアル・デコード、プロービング・オプションやカスタム解析機能まで、すべての評価ポイントにわたるクラストップの性能と機能にあります。MSO/DPO5000Bシリーズの発表により、当社のミッドレンジ製品ラインアップをさらに拡充し、実質的にハイエンド製品の価格を低下させながらエンジニアの生産性向上に寄与します」

優れたパッケージング

通信速度が増すに従い、広帯域のオシロスコープが必要になります。MSO/DPO5000Bシリーズは2GHz帯域、10GS/sサンプリング、最高250Mサンプルのレコード長、毎秒250,000波形/秒の波形取込レート、HiRes(ハイレゾ)取込みで11ビット以上の分解能を備えており、ミッドレンジ・オシロスコープでは最も優れた性能を提供します。この性能は、容量負荷わずか4pFの、業界で最も広帯域な1GHz受動プローブによって増大します。DPX高速波形取込み技術では、グリッチやその他のトランジェントを瞬時に表示することができます。

ミッドレンジ・オシロスコープは複数の設計チームで共有され、さまざまな場所に移動して使用されるケースが多く見られます。すべてのMSO/DPO5000Bシリーズは標準で480GバイトのSSD(ソリッド・ステート・ディスク)を装備しており、オシロスコープのより迅速なスタートアップや、より多くのデータ保存が可能です。これにより、エンジニアは波形や設定の保存に柔軟に対応できる信頼性の高いストレージ・システムを持つことになります。

MSO/DPO5000Bシリーズは波形取込み、測定、解析のためのさまざまなツールを搭載していますが、さらに標準でビジュアル・トリガ機能が装備されています。ビジュアル・トリガとサーチ機能では、四角形や六角形などの形状をもとにトリガを設定できるため、複数のチャンネルで、複雑な波形を簡単に取込むことができます。また、独自のWave Inspector(R)機能により波形をすばやく検索できるため、迅速なトラブルシュートが可能になり、ライブ信号や取込んだ信号から、すぐに異常波形を発見することができます。

ミッスクド・シグナル設計に携わるエンジニアに対しては、MSO5000Bシリーズが、シリアル・バスのトリガ/デコード、アナログ信号との時間相関をとることができる16のデジタル・チャンネルを提供します。 シリアル・バスについては、組込みや車載用に使用されるすべての主要な中速、低速バスをサポートしています。シリアル・データのコンプライアンス・テスト機能やマスク・テスト機能はオプション、リミット・テスト機能は標準で提供されます。

新しいパワー測定/解析ソリューション

電力アプリケーションをサポートするため、テクトロニクスはDPOPWRパワー測定/解析ソフトウェアの新バージョンを発表します。このソフトウェアを使用すると、独自に定義した設定で複数の測定を構築し、1回の波形取込みでスイッチング・デバイスの電力損失を測定、解析し、磁気パラメータを検証することができます。従来の変換効率や安全動作領域などの測定に加え、突入電流、容量、無効電力などの新しい測定項目が追加され、電源の入出力特性を詳細に分析することができます。

BroadR-Reach新規格のテスト

オシロスコープの汎用性を広げる機能として、テクトロニクスはBroadR-Reachの自動デバッグ/コンプライアンス・テスト・サポートを追加します。この機能を提供するOpt. BRRにより、テクトロニクスのオシロスコープは1台でスペクトル密度(PSD)、リターン損失測定など、仕様で規定されている数多くの項目をテストすることができます。従来は、スペクトラム・アナライザとネットワーク・アナライザを使用してこれらのテストを実行しなければなりませんでした。これまでの取得済み特許に加え、テクトロニクスはこのテスト技術に関する特許も出願しています。ワンボックス・ソリューションであるためセットアップが簡単に行え、設備に要するコストが抑えられます。

テクトロニクスについて

テクトロニクスは、計測およびモニタリング機器メーカとして、世界の通信、コンピュータ、半導体、デジタル家電、放送、自動車業界向けに計測ソリューションを提供しています。65年以上にわたる信頼と実績に基づき、お客様が、世界規模の次世代通信技術や先端技術の開発、設計、構築、ならびに管理をより良く行えるよう支援しています。米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、現在世界22カ国で事業を展開し、優れたサービスとサポートを提供しています。詳しくはウェブ・サイト(.jp.tektronix.com)をご覧ください。



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組織名
株式会社TFF テクトロニクス/ケースレーインスツルメンツ
ホームページ
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代表者
Kent Chon
資本金
10,000 万円
上場
海外市場
所在地
〒108-6106 東京都港区港南品川インターシティB棟6階
連絡先
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