丹後ちりめん300周年~シーラ・クリフ×丹後テキスタイル展~

【会期】3月15日(月)~23日(火)【会場】日本橋高島屋S.C. 本館1階正面イベントスペース

京都府北部の丹後地方は、古くから織物の産地であり、江戸時代に発祥した丹後ちりめんは、しなやかで染色性に優れ、友禅染などのきものの生地として用いられてきました。日本の和装文化を支えてきた丹後ちりめんは、2020年に創業300年を迎え、今和装に限らずテキスタイルとして世界中からその魅力が支持されています。
今回の催しでは、丹後ちりめんの「過去」「現在」「未来」をさまざまな角度で紹介。ウィズコロナの時代、幸せを願う人々の祈りがこめられた無病息災の文様や柄のちりめん、それらを素材としたきものや帯、マスク、小物などアイテムの種類も豊富に展開します。

また、丹後ちりめん創業300年事業のイメージキャラクターを務めるシーラ・クリフさんが会期中に来店し、ご自身のきものとの出会いやきものの魅力、またTANGOメンバーとの交流等についてミニトークを開催します。イギリス人であるシーラさん独特のセンスによるコーディネイトきものの展示なども実施いたします。 
本イベントを通して、歴史と伝統の技が築きあげてきた丹後ちりめんの良さをお客様に知って頂き、これからの時代、上質な日常を彩るアイテムとしてのご提案いたします。


度重なる危機にも変革することで紡いできた丹後ちりめん300年の歴史
江戸時代、京都の西陣に押され、丹後の絹織物が売れなくなって困っていた所、この地に住む職人が西陣の機屋に住み込んで「ちりめん」の糸撚の技術を学び、丹後に持ち帰ることで「丹後ちりめん」が生まれました。今から300年前の1720年(江戸・享保年間)のことです。その後、全国に販路を広げていきましたが、和装から洋装に変わることで1973年をピークに需要が激減し、ちりめん産地として消滅の危険性まで出てきました。そこで、ちりめんの里を守るため、これまでの素材(白生地)の産地から脱却を図ります。


丹後はちりめん・白生地だけにあらず~若手職人「TANGO+」の挑戦
存続の危機に直面し、これまでそれぞれの職人が抱えていて表に出さなかった技術を公開・共有し、製品化・販売までのすべてを自らの手で行う挑戦を始めました。その中心となったのが若手職人のチーム「TANGO+」です。2011年のことでした。ちりめんで培った技術を発展させ、螺鈿織、草木染、りぼん織など、洋装地を含めた幅広い素材・ジャンルの「丹後織物」の名称として、2018年「TANGO OPEN」としてブランド化されました。本イベントでは、「TANGO+」から22社が参加します。



「TANGO+」のご紹介

《柴田織物》

結婚式などで見る留袖(とめそで:金銀刺繍のような柄の着物)用の生地を織る技法である「縫取り」のちりめん織を得意とし、現社長で5代目の老舗。機屋には珍しい理数系出身で、先進技術を駆使しデザインから製織までを自社で手掛ける。最もフォーマルな着物生地を織る伝統技術と、奇抜なデザイン・配色等の革新的な表現との融合で、織物業界内でも異彩を放っている。 今回の展示会では、シーラ・クリフさんとのコラボレーションや、WEB発信担当として中心的な役割を担う。




《民谷螺鈿(タミヤラデン)》

1977年、民谷勝一郎が貝殻を薄く板状にして和紙に貼り、それを糸状に細く裁断したものを緯糸として織り込む「螺鈿織」の技術を開発。貝の煌めきが美しい螺鈿織は、国内外で高い評価を受けている。主力生産は帯だが、近年ではそのテキスタイル素材としての可能性が注目され、パリコレクションに再々生地を求められたり、有名ブランドとのコラボレーションも多く、服地やパスケース、バッグ地なども制作している。TANGO+メンバーでデザイン担当の民谷共路は、優れたセンスと先見性でいち早く海外との繋がりを持ち、目下、丹後織物業界を牽引する存在。


《遊絲舎(ユウシシャ)》

絹と共に古くから丹後で織られていた原始布「藤布」。藤のつるから繊維をとって糸にし、布を織るという大変な根気と労力の必要な織物で、一時は日本中から姿を消したと思われたが、丹後の雪深い里で秘かに伝承されていたものを小石原将夫が学び、息子の充保と共に研究・改良を重ね、現代の着物にも合うように経糸を絹、緯糸に藤の糸を使った帯を創り上げた。

[遊絲舎]藤の糸づくり実演
  日時 3月15日(月)→22日(月)
     各日午後1時~午後5時                              
  場所 本館1階正面イベントスペース内


次の100年に向けたコラボレート~シーラ・クリフ×丹後テキスタイル

丹後ちりめんの挑戦はまだまだ続きます。骨董市で目にした着物に心を奪われ、以降3 0年に亘り日本に在住。大学で教鞭を取る傍ら、日本中の各地で「日本の魅力・キモノの魅力」を伝える活動を続けるシーラ・クリフさんを丹後ちりめん創業300年を機に、丹後テキスタイルのアンバサダーに迎え、丹後職人との交流も交えその魅力を発信していきます。

《シーラ・クリフさん来場&トークイベント》
  日時 3月20日(土)13時30分~15時30分ご来場
   14時から本館7階呉服サロンにて
             ミニトークイベントを開催                   
  




文化庁日本遺産に認定された『300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊』
「丹後ちりめん」が発達したのには、日本海に面し湿度が多い気候によって糸をもつれにくくし、表面の独特の縮れを生み出したこと、きれいな水に恵まれ、技術が外部に流出しにくい土地柄、そして厳しい寒さゆえの冬季の農閑などが好条件としてあいまったことと言われています。
丹後は、今もなお着物の生地の6割を生産する国内最大の絹織物産地であり、風土と共に、織物の営みが育んだ、住居と機場が一体となった機屋や商家、三角屋根の織物工場の町並みなどが、300年に亘る織物の歴史と文化を体験できる地として、2017年文化庁日本遺産に認定されました。





本件に関するお問合わせ先
リリースについてのお問い合わせは、
 日本橋高島屋 企画宣伝部 広報・PR担当 加藤(直通・掲載不可03-3246-5534)
媒体でご紹介くださる際は、03-3211-4111(高島屋日本橋店代表)

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この企業の情報

組織名
株式会社高島屋
ホームページ
https://www.takashimaya.co.jp/
代表者
村田 善郎
資本金
5,602,512 万円
上場
(旧)東証1部,大証1部
所在地
〒542-8510 大阪府大阪市中央区難波5丁目1-5
連絡先
06-6631-1101

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