最も深刻な薬剤耐性菌感染症の克服に向けたGARDPに対する日本政府の支援




東京 – Global Antibiotic Research and Development Partnership (グローバル抗菌薬研究開発パートナーシップ、以下「GARDP」) は薬剤耐性菌感染症の克服に向けたこの度の日本政府の支援に感謝の意を表します。日本政府の資金により、国際保健上、多大なる脅威をもたらす病原菌に対する新規治療薬の研究開発を進めていきます。

昨年、ベルリンの世界医学サミット (World Health Summit) で開催されたGARDPの2020-2025年戦略発表イベントにおいて、日本政府は10億円 (約900万米ドル) の資金拠出を表明しました。この度はその最初の支援として、2020年4月から2021年3月の活動に対する約2億円 (約180万米ドル) が拠出されました。本資金により、新たな抗菌薬開発が急務である世界保健機関 (WHO) の「優先的に対処すべき病原菌」に対する治療薬の研究開発を加速させるとともに、必要とするすべての人が責任ある持続可能なかたちで、開発された治療薬を確実に入手できるよう取り組んでいきます。

薬剤耐性菌感染症により世界中で毎年70万人が亡くなり、緊急の取り組みがなければこの人数は飛躍的に増加することが予測されています。薬剤耐性菌は誰にでも感染しうる一方、小児や高齢者、免疫不全の患者、保健システムが脆弱な国々で暮らす人々など、もっとも脆弱な人々がこの脅威の最初の犠牲となります。

「薬剤耐性菌感染症は人々の健康を脅かす地球規模の脅威であり、ワンヘルス・アプローチに基づく予防啓発に取り組むと同時に、新規治療薬の開発に向けた迅速な対応が求められています。」と加藤勝信 厚生労働大臣は述べています。「いずれの国やセクターであっても単独でこの課題に立ち向かうことはできません。日本はその責任を果たすべく、GARDPが実施する重要な活動を支援し、この脅威の克服に向けて国際的な取り組みを推し進めていきます。」

「厚生労働省を通じた日本政府による寛大な支援により、持続可能な開発目標 (SDGs) の達成に向けた、この世界で最も深刻な保健課題への取り組みを加速させていきます。」とGARDP代表のManica Balasegaram医師は述べています。「薬剤耐性に対処すべくGARDPのドナーとなった日本政府の連携と支援に感謝申し上げます。」

以上


GARDPについて
Global Antibiotic Research and Development Partnership (グローバル抗菌薬研究開発パートナーシップ:GARDP) は、健康上の最大の脅威となる薬剤耐性菌感染症に対する新規治療薬の開発に取り組む非営利団体です。世界保健機関 (WHO) とDrugs for Neglected Diseases initiative (顧みられない病気の新薬開発イニシアティブ:DNDi) によって2016年に設立され、薬剤耐性に関するWHOのグローバル・アクション・プランの重要な役割を担っています。住む場所にかかわらず、抗菌薬を必要とするすべての人が、有効で手頃な価格の治療を確実に受けられるよう設立されました。性感染症、新生児敗血症、成人および小児の入院患者の感染症を中心に、2025年までに薬剤耐性菌感染症を克服するための5つの新しい治療薬を開発することを目指しています。GARDPは、ドイツ、ルクセンブルグ、モナコ、オランダ、日本、南アフリカ、スイス、イギリスの各政府、ならびに国境なき医師団 (MSF)、民間財団から資金提供を受けています。www.gardp.org
本件に関するお問合わせ先
GARDP
Caleb Starrenburg
+41796400099
cstarrenburg@gardp.org

GARDP (DNDi Japan内)
中谷 香
+81 3 6258 0303
knakatani@dndi.org

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組織名
特定非営利活動法人DNDi Japan
ホームページ
https://www.dndijapan.org
代表者
山田 陽城
上場
非上場
所在地
〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-12-1パークウエスト3階
連絡先
03-6258-0303

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