クアンタム、Western Digital社のActiveScale事業の買収契約を発表

業界をリードするクアンタムのビデオ/非構造化データ管理製品ポートフォリオを強化するActiveScaleオブジェクト・ストレージ製品群

日本クアンタムストレージ株式会社(東京都港区、以下、クアンタム)は、Western Digital Corp. (NASDAQ: WDC)傘下のWestern Digital Technologies, Inc.と、同社のActiveScale™オブジェクト・ストレージ事業を買収する契約を締結したことを発表しました。

ActiveScale製品群と人材の追加は、クアンタムのポートフォリオにオブジェクト・ストレージ・ソフトウェアとErasure Coding技術をもたらし、オブジェクト・ストレージ市場でのさらなる成長を可能にします。この買収は、クアンタムの革新と成長へのコミットメントを表すものであり、SDSを用いたビデオ/非構造化データの保存と管理におけるリーディング・カンパニーとしての役割を拡大するものです。クアンタムとWestern Digitalは、お客様と主要ステークホルダーの皆様のスムーズな移行の実施に取り組んでいます。クアンタムは買収完了後のActiveScale製品の継続サポートを提供し、ActiveScale製品群への投資と機能強化に取り組んでいきます。


買収は、慣習的な買収完了条件を満たすことを条件とし、2020年3月31日までに完了する予定です。買収の金銭的条件は明らかにされていません。クアンタムは、現在の事業運営に対する買収当初の財務的影響は中立から微増であると予想しており、2020年第4四半期の決算発表とともに追加のガイダンスが提供される予定です。

<オブジェクト・ストレージとErasure Coding:ビデオ/非構造化データセット管理の重要技術>
ビデオやその他の形式の非構造化データは、あらゆる業界で指数関数的に成長しています。IDCは、このタイプのデータが2022年までに全世界のデータの80%を超えると予測しています*。たとえば、エンターテインメント、監視/セキュリティ、マーケティング、トレーニングなどのためのビデオや画像も非構造化データです。さらに、ゲノム研究、高度運転支援システム、地理空間探査などの業界では、同様のデータが大量に生成されています。このようなコンテンツには、高速のキャプチャと処理(通常はStorNext®のようなファイル・システムで実行)が必要であり、一般的に数年から数十年間の長期保存が必要です。

オブジェクト・ストレージ・ソフトウェアには、幅広いデータセットに特に適した属性があります。
  • 大規模スケーラビリティ:
    数十億のオブジェクトとエクサバイトの容量を保存、管理、分析します。
  • 高い耐久性と可用性:
    ActiveScaleオブジェクト・ストレージは、特許取得済みのErasure Coding保護技術を使用して、最大9×19(99.99999999999999999%)のデータ耐久性を提供します。
  • 大規模な管理が容易:
    オブジェクト・ストレージは(階層ファイル・システム構造と比較して)フラットな名前空間を持っているため、従来のネットワーク接続ストレージを使用するよりも簡単に、数十億のオブジェクトと数百ペタバイトの容量を管理することができます。これにより運用コストが削減されます。
<アクティブ・アーカイブにオブジェクト・ストレージ・ソフトウェアを活用するお客様の増加>
クアンタムにはオブジェクト・ストレージの提供に成功してきた歴史があり、5年以上にわたってActiveScale製品群の販売とサポートを行っています。オブジェクト・ストレージはストレージのアクティブ・アーカイブ層として使用可能です。その場合はStorNextファイル・ストレージがデータの最高性能の取り込みと処理に使用され、オブジェクト・ストレージは低コストのオンライン・コンテンツ・リポジトリとして、テープは低コストのコールド・ストレージ層として機能します。
ActiveScaleは、メディア&エンターテインメント、ゲノミクスとライフサイエンス、自動運転車両の研究、大学での研究など、さまざまな業界で多くのユースケースに対応できます。
  • メディア制作におけるオブジェクト・ストレージ:
    オブジェクト・ストレージは、テレビ/映画制作、スポーツ映像、さらには大企業のビデオ部門において、ビデオ・コンテンツの長期コンテンツ・リポジトリとして使用されています。テレビ/映画制作には、ビデオ・ファイルの高性能な取り込み、編集、処理、レンダリングが必要であり、通常はStorNextのようなファイル・システムで実行されます。フィニッシングが完了したコンテンツはオブジェクト・ストアに保存され、StorNextStorage Managerがファイル層とオブジェクト層の間のデータ移動を処理します。
  • 企業向けのアーカイブおよび長期保存用のオブジェクト・ストレージ:
    オブジェクト・ストレージの成熟に伴い、すべての主要なバックアップ・アプリケーションがオブジェクト・ターゲットにデータをバックアップできるようになり、企業のIT部門はオブジェクト・ストレージを長期的なコンテンツ・リポジトリとして見ています。
  • ゲノミクスとライフサイエンスのためのオブジェクト・ストレージ:
    ゲノムシーケンスなどのライフサイエンスの研究では大量のデータが生成されます。これらのデータは(通常、StorNextなどのCluster File Systemで)迅速に処理および分析し、オブジェクト・ストレージにアーカイブする必要があります。
  • ビデオ監視のためのオブジェクト・ストレージ:
    オブジェクト・ストレージは、数ペタバイトの監視インフラストラクチャの階層としても使用されます。通常、ビデオは高性能サーバーでキャプチャおよび記録され、オブジェクト・ストレージにアーカイブされます。
これらをはじめとするユースケースのニーズに応えるため、Quantum StorNextは現在の主要なパブリック/プライベート・オブジェクト・ストアの多くで認定されています。ActiveScale製品群が新たに加わったことで、クアンタムは認定済みサードパーティ・オブジェクト・ストアのオープン・エコシステムの維持に引き続き取り組み、StorNextでこれらのサードパーティ・オブジェクト層にデータを移動する機能を提供します。

<支持表明>
クアンタムの社長兼CEO、Jamie Lernerは次のように述べています。「クアンタムが再び成長軌道に乗ることで、弊社のテクノロジー・ポートフォリオを強化する戦略的買収を評価することになるでしょう。オブジェクト・ストレージ・ソフトウェアは明らかに、弊社の戦略、市場開拓重視、テクノロジー・ポートフォリオにフィットしています。私たちはこの製品と、「ActiveScaleのお客様を成功に導く」ことに取り組み、非構造化データの保存と管理に関連する喫緊の事業課題を解決するためにお客様と協力することを楽しみにしています。Erasure Code対応オブジェクト・ストア・ソフトウェアの開発にたずさわった技術者と科学者が加入することで、ディスクとテープの組み合わせで構築されたオブジェクト・ストアのような新しいソリューションを含む、堅牢な技術ロードマップを実現できるようになります。」

Western Digital社データセンター事業部シニア・バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャー、Phil Bullinger氏は次のように語っています。「クアンタムのリソース、技術的専門知識、ビデオなどの非構造化データの管理に関連するお客様が抱える課題の解決に注力することにより、ActiveScaleがお客様に新しい価値をもたらすと確信しています。Western Digitalとクアンタムはそれぞれ、既存のActiveScaleのお客様に対する継続的なサポートに取り組みます。」

その他資料
クアンタムについて
クアンタムの技術とサービスは、お客様のデジタル・コンテンツのキャプチャ、作成、共有を支援し、長期にわたって保存および保護します。データ・ライフサイクルのあらゆる段階に最適なソリューションを搭載したクアンタムのプラットフォームは、高解像度ビデオ、画像、産業用IoTに、最速のパフォーマンスを提供します。これが、世界中の大手エンターテインメント企業、プロスポーツチーム、研究機関、政府機関、大企業、クラウド・プロバイダーがクアンタムで世界を幸福に、安全に、スマートにしている理由です。その方法については https:/www.quantum.com/jp をご覧ください。

お問い合わせ
日本クアンタムストレージ株式会社(https://www.quantum.com/jp/
email: japan_info@quantum.com
Tel: 03-5786-0086(代表)

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この企業の情報

組織名
日本クアンタムストレージ株式会社
ホームページ
https://www.quantum.com/ja/
代表者
マクドナルド・ グレゴリー・ジェー
資本金
4,000 万円
上場
海外市場
所在地
〒107-0051 東京都港区元赤坂1-2-7赤坂Kタワー4階
連絡先
03-6890-3038

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