CI/CD機能を搭載したGitHub Actionsベータ版をリリース~パブリックリポジトリ上では無料利用が可能に~


オープンソースプロジェクトおよびビジネスユースを含む、ソフトウェア開発の開発プラットフォームを提供するGitHub,Inc.(本社:米国サンフランシスコ、以下ギットハブ)は、2019年8月8日(米国時間)に、CI/CD機能を搭載したGitHub Actions のベータ版をリリースしました。

GitHub Actionsを利用することで、開発ワークフローの自動化が可能になります。いかなるワークフローも自動化でき、GitHubのどのようなイベントであってもワークフローを起動することが可能になります。これらの処理はGitHub上で実行されるため、詳細に進捗を確認することができます。GitHub Actionsでは、ワークフローや処理内容がリポジトリ内のコードとして記述されるため、作成したワークフローを共有・再利用だけでなく、開発プロセスを含めてフォークすることも可能になります。

昨年のGitHub Actionsのリリース以来、多くの反響があり、既に数千ものすばらしいワークフローが作成されました。その一方で、多くのユーザから、CI/CDで利用したいという明確なフィードバックも受け取りました。その結果、GitHub ActionsにCI/CD機能を実装されるようになりました。

11月13日には、GitHub Actionsの正式バージョンがリリースされる予定です。現時点では、下記ページでベータ版のトライアル利用が可能です。

ベータ版のお申し込み
https://github.co.jp/features/actions


あらゆるOS、言語、クラウドに対応した高速なCI/CD

GitHub Actionsを使うことで、Linux、macOS、Windowsなどの任意のプラットフォーム上での開発、テストおよびデプロイのプロセスを簡単に自動化できるようになります。GitHub Actionsで作成したワークフローは、コンテナまたは仮想マシン内で実行することができます。さらにGitHub Actionsは、Node.js、Python、Java、PHP、Ruby、C/C++、.NET、Android、iOSなど、多くの言語とフレームワークに対応しています。複数のコンテナを使ってテストを実行したい場合は、ワークフローファイルに 'docker-compose' を記載するだけで、Webサービスとそのデータベースの両方を起動してテストを実行することができます。


マトリックスビルド
マトリックスビルドを使用することで、簡単に複数バージョンのプロジェクトを並列でのテストが可能になります。Actions YAMLファイルに数行追加するだけで、GitHubが残りの処理を行います。


ライブログでリアルタイムのフィードバックを表示
ライブログはビルドの実行時にその進捗についての詳細なフィードバックを提供する機能です。GitHub Actionsのコンソールにログをストリーミングし、リアルタイムでステータスを表示します。ログは、絵文字などを使用することで、読みやすいフォーマットになっています。

また、各ログファイルの任意の行は簡潔なパーマリンクによって参照することができるため、ビルドの不具合やテスト結果についてチームメンバーと容易に議論できます。



コードのようにアクションとワークフローを記述して再利用可能に
GitHub Actionsはコードであるため、一般のソースコードと同様に編集、再利用、共有、フォークが可能です。リポジトリをフォークすると、ソースコードと同時にActionsもフォークすることになり、元のプロジェクトと同じActionsを再利用してプロジェクトのテストやビルドをシームレスに実行できます。この方法で、コミュニティから学習することができるため、お気に入りのプロジェクトの全ステップを複製し、独自の要件に合うようにフォークすることで、知識を得ることができます。

GitHub Actionsでは、シンプルでクリーンな新しい構文を使用し、YAML形式でワークフローを作成します。作成したアクションとワークフローは、リポジトリ参照という記法によって他のワークフローから再利用することができるため、複数のワークフローを組み合わせて強力なワークフローを作り上げることが容易になります。これらは簡単に統合できますので、多機能なワークフローを作成することができます。JavaScriptでの記述るだけでなく、コンテナ上で動作するActionsの作成もできます。どちらも全てのGitHub APIおよびその他のパブリックAPIと連携できます。
また、LaunchDarkly、mabl、Code Climate、GitKrakenなどのパートナーが提供するGitHub Actionsの豊富なエコシステムの再利用、CircleCIのような他のCIプロバイダーのビルドをトリガーしたりすることも可能になります。

独自のイベントも含め、あらゆるイベントでワークフローを自動化
GitHub Actionsではアプリケーションを開発、テスト、デプロイできるだけでなく、イシューのトリアージや管理、リリースの自動化、ユーザーとのコラボレーションなど、一般的なワークフローのタスクも自動化できます。GitHub Actionsのワークフローは、GitHubにおける開発ライフサイクル上のあらゆるイベントをトリガーとして実行できます。GitHub Appに独自のカスタムイベントを追加できるようになったため、開発者とパートナーはプロジェクトのニーズに合わせてGitHubをカスタマイズできるようになりました。

組み込みのパッケージ・コンテナレジストリとの連携
パッケージやコンテナの公開は、オープンソースライブラリや大規模Webサービスのデプロイに利用される、CI/CDワークフローの中核です。GitHub Actionsを使用することで、GitHub Package Registry または他のレジストリでパッケージを簡単に公開したり、利用したりすることができます。開発者がGitHub Actionsへのアクセスを許可されると、リリース前にGitHub Package Registry ( https://github.com/features/package-registry )
にもアクセスできるようになるため、開発からデプロイまでのイシューやコード全般におけるワークフロー全体の自動化が可能になります。

サンプルワークフローを使って簡単に開始
GitHubは、開発者がGitHub Actions上でCI/CDをできる限り簡単に開始できるようにしたいと考えています。リポジトリのActionsを有効にすると、GitHubはプロジェクトに適したActionsワークフローを提案します。



シンプルな従量課金制
GitHubは、あらゆるオープンソースプロジェクトが生産的であり、ベストプラクティスを利用すべきだと考えています。そのため、パブリックリポジトリを使用する4,000万人のGitHubユーザーは無料でGitHub Actionsを利用できます。プライベートリポジトリでGitHub Actionsを利用する場合は、シンプルな従量課金制で利用できるようになります。自社のハードウェアまたは別のクラウド上で実行する場合、GitHubのセルフホスト型ランナーを無料で使用できます。詳細については、申し込みページ ( https://github.co.jp/features/actions )の価格をご覧ください。なお、GitHub Actionsベータ版はどなたでも無料で使用できます。

今後のGitHub Actionsについて
今回のアップデートでは、GitHub Actionsに多くの機能が実装されました。今後もさらに多くの機能の実装を予定しているので、その一部を紹介します。
  • セルフホスト型ランナー:ご自身のデータセンター、もしくはクラウド上にインスタンスを既にお持ちの場合は、GitHub Actionsを使用して、簡単かつ迅速にワークフローを自動化できます。GitHub ActionsランナーをVMにインストールして、Actionsに登録します。セルフホスト型ランナー上で実行するワークロードは無料で利用できるようになる予定です。
  • GitHub Enterprise Serverへの対応:GitHub ActionsのGitHub Enterprise Serverへの対応は来年を予定しています。GitHubがワークフローを管理しつつ、コードやパッケージはデータセンター内のオンプレミスに保存するハイブリッド型の選択肢も提供予定です。

ベータ版のお申し込み
新機能を搭載したGitHub Actions ベータ版の詳細とお申し込みは、こちら ( https://github.co.jp/features/actions )をご覧ください。11月13日にGitHub Universeで正式リリースするまでは、こちらのベータ版は無料で利用できます。

GitHub Blog
英語
https://github.blog/2019-08-08-github-actions-now-supports-ci-cd/
日本語
https://github.blog/jp/2019-08-21-github-actions-now-supports-ci-cd/

こちらからもGitHubに関する情報をご覧いただけます。
Blog: (英語) https://github.blog/ (日本語) https://github.blog/jp/
Twitter: (英語) @github( https://twitter.com/github )      
     (日本語) @GitHubJapan( https://twitter.com/githubjapan )

【ギットハブについて】https://github.co.jp
GitHubは世界で3,600万人にのぼる開発者および210万の組織に利用される開発プラットフォームです。プログラミング環境にオープンな会話と協調を重んじるコミュニケーションによって、コラボレーションを促進する開発環境を提供しています。これらの開発を実現するワークフローで必要となるコードレビュー、プロジェクトおよびチームマネージメント、ソーシャルコーディング、ドキュメント管理などに、これまで以上の効率性と透明性をもたらし、より高速かつ品質の高いソフトウェア開発を支援しています。
GitHubは多様なユースケースに適した開発プラットフォームを用意しており、オープンソースジェクトから企業における機密性の高いソフトウェア開発までに対応できます。無料で利用できるパブリックリポジトリはオープンソースプロジェクトにて多く利用されていますが、プライベートリポジトリが利用できる有償サービス、GitHub EnterpriseやBusiness on GitHub.comなども提供しています。
2008年に米国サンフランシスコで創業したGitHub, Inc.は、初の海外支社として、2015年に日本支社を開設しました。
本件に関するお問合わせ先
【製品/サービスに関してお問い合わせ先】
ギットハブ・ジャパン営業およびサポート窓口 
Email:jp-sales@github.com

【報道関係者様からの連絡先】
ギットハブ・ジャパンPR事務局(旭エージェンシー内)
担当:牟田 / 西田
Email:GitHubJapan_pr@asahi-ag.co.jp Tel: 03-5574-7890

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組織名
GitHub Japan
ホームページ
https://github.co.jp/
代表者
   
上場
非上場

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