テクトロニクス、車載用Ethernet用の画期的なテスト・ソリューションを発表

車載用Ethernet、PAM3の重要な信号解析における困難なテスト問題を解決

報道発表資料
2019年7月31日

テクトロニクス(所在地: 東京都港区、代表取締役: Kent Chon)は、本日、2種類のソフトウェア・パッケージを発表します。これらのソフトウェア・パッケージを5シリーズ/6シリーズMSO(ミックスド・シグナル・オシロスコープ)と組み合わせることで、車載用Ethernetのテスト、デバッグ、プロトコル・デコードを大幅に簡略化します。新しいPAM3信号分離ソフトウェアを使用することで、自動車のエンジニアは双方向カプラを取り付けるためにECUシステムを切り離したりEthernetケーブルを切断することなく、車載用Ethernetのテストができます。PAM3解析パッケージは、システム・レベルで信号特性を詳細に解析することができます。

自動車のテクノロジーが車載Ethernet(IEEE 802.3bw、それ以前はBroadR-Reach)に移行するなか、複数のECU間でのインターオペラビリティと確実な動作を検証するためには、総合的な設計検証が重要になっています。現状の車載用Ethernetテスト・ソリューションでは、全二重信号を分離するために双方向カプラを取り付ける必要がありますが、これにより挿入損失、リターン損失が発生するため、エラーの原因がシステムにあるのか、追加したハードウェアにあるのかの判断が難しくなります。

この問題を解決するため、テクトロニクスが開発した独自のSignal Separationソフトウェアは、電圧波形、電流波形を観測することでマスタとスレーブのテスト・ポイントの両方から全二重信号を分離し、専用のアルゴリズムで分離した信号を取り出します。この方法により、双方向カプラを必要とせずに真のECU信号が表示でき、マスタとスレーブのECUを同時に完全なプロトコル・デバッグすることができます。テクトロニクスのPAM3信号分離ソフトウェアは操作が簡単なため、テストに要するコストを抑え、測定確度を向上させることができます。PAM3信号分離ソフトウェアは、設計から保守まで、すべての車載用Ethernetのテスト工程に対応します。このソリューションは、車載テストにも使用できますし、エンジン始動中、または他の条件におけるシングル・インテグリティ・テストでも使用できます。

テクトロニクス、自動車/時間ドメイン・ソリューション部門のジェネラル・マネージャであるSudipto Boseは、次のように述べています。「自動車は急速に、『タイヤの付いたデータ・センタ』になりつつあり、実績のあるIT技術が車載ネットワークに採用されています。安全性と信頼性は非常に重要であるため、テストはより複雑に、時間のかかる作業になりました。今回発表する新製品のソフトウェアが示すように、当社は全工程における画期的なソリューションを積極的に開発することで、システム・テスト、製品開発を簡素化し、迅速化する一方、テスト時間とコストを抑えます」

株式会社 日立製作所 植松 裕 ユニットリーダ主任研究員は、以下のように述べています。「車載用Ethernetは、今後の自動車において非常に重要な役割を果たすものと信じています。テクトロニクス殿との協業により、車載用Ethernetテストのための新しいソリューションの提供が可能になりました。」

先進的なPAM3解析
車載用EthernetにおけるPAM3の3値レベルは、3つの振幅で2つのアイ・ダイアグラムができるため、シグナリングをさらに複雑にし、テスト方法において新たな要求が発生しています。テクトロニクスのPAM3解析パッケージは、ソフトウェアによるクロック・リカバリで総合的な測定が行えるため、詳細な信号特性が得られ、異なる長さのケーブル、異なるノイズ条件、またはECU構成によるPAM3の検証、特性評価が迅速に行えます。さらに、アイの開口部測定、アイ・マスク・テスト、現実のECU環境におけるジッタの分離、BER(ビット・エラー・レート)のプロットも実行できます。

PAM3解析ソリューションとPAM3信号分離ソリューションは、業界トップクラスのOEMメーカ、Tier 1メーカによってテスト、検証されてきました。

テクトロニクスのソリューションには、信号/プロトコルの解析の他に、Open Alliance TC8仕様による車載用Ethernetの全自動テスト、詳細なパス/フェイル・レポートによる物理レイヤ・コンプライアンス・テストも含まれています。

テクトロニクスの5シリーズMSO、6シリーズMSOは、最高8GHzのアナログ周波数帯域、25GS/sのサンプル・レート、12ビットのADコンバータを搭載し、車載用Ethernet信号の細部の観測に必要な、優れた信号忠実度、分解能による波形取込みが可能な性能を備えています。

テクトロニクスについて
米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、お客様の問題を解決し、詳細の理解を深め、新たな発見を可能にする、革新的で正確かつ操作性に優れたテスト/計測モニタリング・ソリューションを提供しています。テクトロニクスは70年にわたり電子計測の最前線に位置し続けています。
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この企業の情報

組織名
株式会社TFF テクトロニクス/ケースレーインスツルメンツ
ホームページ
http://jp.tek.com/
代表者
Kent Chon
資本金
10,000 万円
上場
海外市場
所在地
〒108-6106 東京都港区港南品川インターシティB棟6階
連絡先
0120-441-046

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