チェコの新しいユネスコ無形文化遺産 - 美しき藍染 

2018年11月28日、チェコを含む5か国の藍染がユネスコの無形文化遺産に登録されました。本リリースではチェコの藍染についてお伝えいたします。


2018年11月28日は、チェコの文化にとって重要な一日として記憶に残ることでしょう。ユネスコの政府間委員会はこの日、チェコの藍染技法を無形文化遺産リストに登録。チェコにとっては、人形劇、鷹狩文化、男性民族舞踊ヴェルブンク、フリンスコ地方の謝肉祭仮装行列マソプスト、個性的な祝祭・王様騎行に続く、6番目の無形文化遺産登録となりました。

チェコの藍染技法は、オーストリア、スロバキア、ドイツ、ハンガリーの4つの国々の技法と共に特有の文化として世界無形文化遺に登録申請されました。今回の本登録は、藍染の伝承技術と芸術性の高さに加え、この5か国による国際協力が高く評価されたことも一因となっています。

藍染というくくりで無形文化遺産に登録されましたが、各国の藍染はそれぞれ異なり、さらには工房ごとにも作られる製品に個性があるのは興味深い事実です。ここからはチェコにおける藍染がどんなものなのか、そして工房でどのように作られているかをご紹介します。


©Obec Trojanovice


数百年続く伝統技術に触れる

チェコ語で“Modro-tisk”と呼ばれる藍染は、個性的な模様を描いた版木を使って防染材を布地に塗布し、それ以外の部分を藍で染め上げる技術です。防染材を塗布し布地を藍の染料に浸して染色した後は、水洗いで仕上げます。出来上がった藍染製品はどれも美しいですが、それはこの精巧な技術と共に描かれる個性的な模様も重要な要因です。藍染に用いられる模様の多くは地域に古くから伝わるもので、現在も民間伝承団体によって着用されています。驚くべきことは、こういった模様の多くは何百年も変わっていないということです。

藍染に使用される版木には異なる模様が描かれており、中には300年前から使用されているものも。出来上がった藍染生地に触れながら、その深い過去について考えてみましょう!日本の江戸時代後半に中央ヨーロッパで使われていた道具や技法で作られたものをプレゼントで貰うなんてとても粋ではないでしょうか?




チェコの藍染を見つける旅

この美しい伝統は、現在では国内の2か所の工房で見ることができます。

Modrotisk Danzingerは家族経営の工房で、藍染の歴史は1815年に遡ります。「染色」の歴史で見れば16世紀から続いており、ここまでの長い歴史を持つ工房は他にはほとんどありません。この工房が保有する最も古い版木は4世代に渡って使用されており、今でも昔からの伝わる技術と素材のみを使用しています。

この可愛らしい工房は、モラヴィア地方の小さな町Olešniceにあります。モラヴィア地方の中心地ブルノからバスに乗ること約1時間、藍染の歴史と技術を学んでみましょう(冬季、団体は事前予約が必要)。工房見学が終わったら、併設のショップで友人や家族へのお土産を探してみましょう。日本円で1,000円程度から、高品質の藍染製品をご購入いただけます。

■ 南モラヴィア地方ウェブサイト:https://1url.cz/7MoG5
■ Modrotisk Danzinger公式ウェブサイト:https://www.modrotisk-danzinger.cz/ (チェコ語のみ)




2つ目の工房は “Arimo”。南モラヴィア地方の可愛らしい町Strážnice(ブルノから車で1時間、電車で2時間)で伝統的な藍染工房を経営しています。南モラヴィア地方での染めの伝統も16世紀から続きます。そして、藍染について最初の記録は1826年のものが残っています。Arimo では、フランチシェク・ヨフ氏の家族によって、1906年から続く伝統が守られています。

この工房では、伝統的な布地や模様だけにこだわらず、若手デザイナーとコラボレーションをすることでモダンと伝統を融合させ、ユニークなものを作り出しています。是非工房を訪れて歴史ある手仕事に触れてみてください。お土産にショップで藍染製品を手に入れて、新しいファッションアイテムをクローゼットに追加してみませんか?

■ Arimo公式ウェブサイト:https://www.straznicky-modrotisk.cz (チェコ語のみ)




日本でチェコの藍染に出会うには?

チェコ旅行に行ったけれども藍染を購入できなかったら?まずはまたチェコ旅行を計画して、伝統文化や美しい自然が溢れるワインが美味しい南モラヴィア地方を訪れ、藍染工房見学をすることをお勧めいたします。

それも難しい場合には、日本でチェコの藍染を紹介、販売をしているViolkaのウェブサイト https://www.violka.jp をチェック。先ほどご紹介したArimoのヨフ氏の手掛けた藍染生地製品を取扱っています。ユネスコも認める歴史ある美しい芸術を生活やファッションに取り入れてはいかがでしょうか。


@Violka

チェコの藍染工房についてもっと知りたい場合は、ヨフ氏の工房を訪れたブロガーの記事もご覧ください。

■【世界遺産】世界遺産に認定されるチェコのブループリント(藍染)工房「modrotisk」 #チェコへ行こう http://netafull.net/czech/059171.html
■ { 2度目の #ボヘミアンなチェコ旅 } ルハチョヴィツェ (Luhacovice)+ヴィソヴィツェ(Vizovice)+ウヘルスケーフラディシュチェ(UherskéHradiště) http://www.hommania.com/portal/?p=76735

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