ジェンパクト、世界300人の経営者を対象にAIに関する調査を実施~2020年までにロボットが安心できる同僚になるという期待の一方、各自のスキルや文化の違いが障害に~

AIの先行企業と後進企業の間にはビジネス・パフォーマンスや取り組みの面で大きな格差があり、社内の障害を克服できる企業に大きな機会がある傾向が判明



(2017年9月20日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳です。)

人工知能(AI)で先行するグローバル企業の大多数は、2020年にはロボットは人間が安心できる同僚になると考えています。そんな楽観的な見通しとは対照的に、デジタルの創造的破壊の波に対応するための再教育やトレーニングを実施している企業はごくわずかにとどまることが、企業経営者を対象に実施された調査で明らかになりました。この調査は、将来の仕事におけるAIの影響の想定に隔たりがあるだけでなく、そのような将来に向けて従業員と組織を準備するために企業が取り組んでいる対応にも大きな隔たりがあることを明確に示しています。

デジタル・トランスフォーメーションを支援するグローバル・プロフェッショナル・サービス企業のジェンパクト(Genpact Limited、NYSE:G、社長 兼 最高経営責任者: Tiger Tyagarajan)とFORTUNE Knowledge Groupが実施した「Is Your Business AI-Ready?(あなたのビジネスはAIへの準備できていますか)」という調査は、AIの先行企業(AIの影響を最大限に評価した企業)と後進企業(AIのビジネス成果への影響を低く評価した企業)の間には、企業にAIが導入され始めた当初から行動とパフォーマンスの面で大きなギャップが存在していたことを明確に示しています。回答者の82パーセントは今後3年以内にAI関連テクノロジーの導入を予定していますが、重要かつ広範な組織変更を行わない限り、成功の格差は広がるばかりでしょう。

ジェンパクトの社長 兼 最高経営責任者であるタイガー・ティアグラジャン(Tiger Tyagarajan)は、次のように述べています。「多くの企業のCxOは、AIからどのように強力なビジネス・インパクトを実現できるかについて課題を抱えています。調査結果を見ると、当社のお客様が日頃悩んでいる課題と共通項が多く、成功はテクノロジーだけで実現できるものではないことがよく分かります。企業はあらゆるレベルの従業員を教育し、正しい企業文化を奨励する必要があります。人間と機械のコラボレーションは、カスタマー・エクスペリエンスの改善、収益の向上、新しい仕事の創出に役立ちますが、それは、経営者に積極的な準備と、変化を受け入れるビジョンがある場合に限られます。」

抵抗は従業員よりも役員から
最近のニュースは、AIに対する平均的従業員の不安について警鐘を鳴らしていますが、今回の調査は、経営者の見解がまったくの正反対であることを示しています。回答者の3分の1近く(32パーセント)は、AIに対する抵抗が最も激しいグループが経営陣であると答えています。一方、中間管理職の抵抗が最も激しいという回答は13パーセントにとどまり、一般従業員という回答は5パーセントに過ぎませんでした。

障害の克服:先行企業は人材 + テクノロジーを活用
調査では、AI導入の3大障害が、情報セキュリティに関する懸念、AIの最も有効な適用先が明確でないこと、組織のサイロ化(特にIT部門とその他業務部門の間)であることが明らかになりました。AIの先行企業は、最先端テクノロジーを採用するだけではこれらの障害を克服できないことを十分に理解しています。成功を育む文化の促進の面で、AIの先行企業は後進企業に大幅に勝っています。次に例を示します。
• 先行企業の4分の3近く(71パーセント)はAI関連テクノロジーに十分なリソースと予算を割り当てていますが、後進企業では9パーセントにとどまります。
• 先行企業の半数以上(53パーセント)は新規スキル獲得のためのトレーニングと開発の文化を促進していますが、後進企業では15パーセントに過ぎません。
• 先行企業の約60パーセントは、中間管理職が独創的に思考し、イノベーションを奨励していると回答しましたが、後進企業では14パーセントにとどまります。

AIの先行企業はプロセスにも大きな重点を置いています。
• 先行企業の3分の2には、十分に文書化され、標準オペレーション手順を備えたプロセスとシステムがありますが、後進企業では20パーセントに過ぎません。
• 後進企業の4倍以上の数の先行企業が、全部署間で簡単に共有できる大量の顧客データを持っていると回答しました(先行企業で58パーセント、後進企業で14パーセント)。

ジェンパクトの最高デジタル責任者であるサンジェイ・スリバスタバ(Sanjay Srivastava)は、「AIで成功する鍵は、プロセス設計と人材です。それらは、AIテクノロジーから価値を抽出するための促進者として、また、企業規模で推進するための拡大者として作用します。どちらが欠けていても、AIを成功させる化学反応は起こりません」と述べています。

AIを利用した売上増加:カスタマー・エクスペリエンスと収益インパクトで勝る先行企業
AIのメリットとして、先行企業は期待どおりの経費削減策をさらに超えた優位性を得ています。全回答者の3分の1がメリットとして経費削減を挙げましたが、先行企業の40パーセント以上は、AIがカスタマー・エクスペリエンスを向上させると回答しました。AIを収益向上に利用していると回答した先行企業は後進企業の2倍近くに達しました(先行企業の45パーセント、全回答者の25パーセント)。AIを利用したカスタマー・エクスペリエンスの転換が、競争上の差異化をもたらしていることは明らかです。

さらに、3年後の見通しでは、全回答者の87パーセントがAIはカスタマー・エクスペリエンスの向上に貢献すると予測しています。これは、古い戦略を捨ててAIに置き換えようとしている企業が増加していることを表しています。想像力に溢れ、パーソナライズされ感性を刺激するカスタマー・エクスペリエンスの重要性が注目を集め始めています。

調査では、AIやその他のテクノロジーとその利用に対する投資、再教育や職場の問題などの傾向についても企業に質問しています。
「Is Your Business AI-Ready?」レポートの全文にアクセスするには、こちらをクリックしてください:https://digitalpr.jp/pdf.php?r=24794
さらに、本年中に公開される別の調査では、ジェンパクトは消費者に対するAIの影響をプライベートと仕事の両面で調べる予定です。

調査について
2017年6月、ジェンパクトとFORTUNE Knowledge Groupは、人工知能(AI)テクノロジーの採用に関する調査対象者とその企業の戦略について知見を得るために、世界の300人の企業経営者(Cレベルおよびそれに次ぐレベル)を対象に調査を実施しました。回答者の51パーセントが年間売上10~50億ドルの企業、28パーセントが50~100億ドルの企業、17パーセントが100~250億ドルの企業、5パーセントが250~500億ドルの企業でした。回答者の3分の1は北米に本拠を置き、残りの3分の2は欧州とアジア太平洋地域に均等に分かれています。調査では、AIの先行企業と後進企業の差異化も行いました。AIから大きなビジネス成果を上げ、10点中9または10点を獲得した回答者を「AI先行企業」、1~6点しか獲得できなかった回答者を「AI後進企業」としています。

ジェンパクトについて
ジェンパクト(NYSE:G)は、ビジネス・トランスフォーメーションの実現を支援するグローバル・プロフェッショナル・サービス企業です。フォーチュン・グローバル500をはじめとする数百社のお客様の数千単位のプロセスを実行してきた経験に基づき、デジタル主導のイノベーションとデジタルを活用したインテリジェント・オペレーションをお客様に提供しています。私たちは、デザイン思考で考え、デジタルでビジョンを描き、データとアナリティクスで問題を解決します。グローバルで78,000人を超える従業員が、日々お客様のオペレーションの追求に励んでいます。ニューヨークからニューデリーまで、その間の20か国を含め事業を展開するジェンパクトは、エンド・ツー・エンドで拠点をつなぎ、すべてのプロセスを再考し、企業の新しい働き方を提案します。。ジェンパクトは、スタートからゴールまで各ステップを再考することが優れたビジネス成果につながることを理解しています。対象が何であれ、お客様がデータとデジタルを活用して飛躍的かつ長期的な成果を達成できるように支援します。トランスフォーメーションはここから始まります。詳しくは、Genpact.comおよびLinkedIn、Twitter、YouTube、Facebookの各アカウントをご覧ください。
本件に関するお問合わせ先
Genpact Japan株式会社
広報 羽柴 
100-0014:東京都千代田区永田町2-13-10プルデンシャルタワー
TEL:03-3539-3928 FAX:03-3504-2501
E-mail:satoko.hashiba@genpact.com

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
ジェンパクト株式会社
ホームページ
https://www.genpact.com/jp/
代表者
田中 淳一
上場
海外市場
所在地
〒100-6213 東京都千代田区丸の内1-11-1パシフィックセンチュリープレイス

検索

人気の記事

カテゴリ

アクセスランキング

  • 週間
  • 月間
  • 機能と特徴
  • Twitter
  • Facebook
  • デジタルPR研究所